従来の作品との違い
バトルシーン分析
KAIのバトルシーンを分析してみれば分かるが、前のシーンよりも映像もきれいで細かい。映像は日々進化しているので当たり前であるが、やはり細かい部分までしっかりと描写されているので見ていてわかりやすい。一つ一つのバトルシーンでは音楽、効果音がしっかりと映像とあっている。そこが見ていて気持ちが高ぶったり、注目のシーンだというのがわかる。音楽と効果音だけでも、大事なシーンが理解できるほど、すばらしい。相手が強い時は決まった音楽を流し、バトルシーンがより壮大になる。サイヤ人の登場シーンが例にあたる。魔人ブーとの戦いは手に汗を握らせる。それはやはり、行動と発言のときにあった音楽と効果音の影響だろう。18号対ゴテン、トランクスの時はとくにそうだ。一つ一つのパンチに大きな効果があり、音楽もテンポが速く壮大である。さらに、バトルシーンもただ、戦うだけではない。セルのときはゲームのような状況になっていた。ここでサタンが登場するのだがはっきり言って弱い。だが、ただまじめなバトルでもおもしろくないため、コメディアンとしては必要だろう。彼の存在は邪魔なようでそうではなく、一つ一つのバトルで活躍はしないが笑いをくれる。バトル方法もたびたび多種多様になっており、誰が活躍するのか目が離せない。このアニメではゴクウはヒーローだが必ずボスを倒すのが彼だとは限らないのだ。そこが驚くところで、例えばセル戦がそうだ。ゴハンの片手が最強すぎる。ブウ編でもゴクウ単独で戦うが負ける。ここではゴテンクスの活躍がすごい。ヒュージョンという技はほんとうによく考えてものだと思う。今までただ一人で戦ってきていたが、合体という発想はとてもユニークである。声もまた、合体していておもしろいところが特徴的だ。ポーズも見ていて笑いがとれるほどだ。
個性に富んだキャラクターたち
このアニメはほんとにキャラクターたちが濃い。濃すぎる。一人一人の特徴的な発言と技が理解しやすいので子供でもすぐに覚えるだろう。ゴクウなら「かめはめ波」というわざは有名だ。彼の技をくちずさんだ人も多いだろう。頭は弱いが、性格はとてもよくかわいらしいところが好感をもてる。仲間を大切にし、悪の敵をやっつけるところはこのアニメのだいごみだ。ヒーローとしてゴクウはこのアニメでの役はしっかりと確立している。ただ、そのまわりのキャラクターもいなくてはならない大切な存在である。カメセンニンはゴクウの師匠であり、エロだが見ていて癒される。クリリンも大事なパートナーだ。「キエンザン」という技は私は好きだ。彼のゴクウへの突っ込み役として、かつ友としての重要な役割だ。最初はずるがしこいキャラで好感は持てなかったが、段々ゴクウの影響を受けたのかヒーローになろうとする。真面目に修行し、強くなっていく彼を好きな人も多いだろう。ブルマは私は最初はいなくていい存在だと感じていた。戦えるわけでもなく、弱い。しかし、ストーリーが進むにつれてとても重要役割をはたしていることがわかる。ブルマの開発力のレベルはとても高く、みんな役にたっている。やはり、見始めたときはヤムチャと付き合うと予想していたが、びっくりな相手であったことはみな知っているだろう。ヤムチャのキャラもなくてはならない存在だ。始めはボスとも呼べるような位置にいて、今後もゴクウのライバルになると私は思っていた。そおいう意味では位置的にはピッコロとも似ている。彼はとてもツンデレでゴハンとのやりとりは実におもしろい。だが、私が一番焦点を当てたいのはベジータの存在だ。彼のように最初から残虐なキャラクターは最後までふつうは敵のままだ。そのままやられるの普通である。しかし、この物語ではもう一人のヒーローとして活躍している。ゴクウとの一生のライバルとして認め合い、競いあう姿は彼の王子としてのプライドだろう。発言もとても独特でさまざまな名言を生んでいる。この物語ですばらしいのは敵がみんな仲良くなっていくことが多くなってきていることだ。
ナレーションの重要性
このアニメは大人から子供まで見ることが予想されるため、アニメチックにさせすぎてもダメである。ハンターハンターのように解説をただ、たくさんいれればいいというわけでもない。ストーリー解説はたしかに重要だが、一つ一つのシーンにまで入れると邪魔になってしまう。今の子供でも敵がだれで、味方がだれというのはなんとなく分かるので、説明の必要がない。ナレーションはあくまで最初の段階で今まであったことを簡潔に説明すべきである。その点に置いてこのアニメではバランスが取れている。また、ストーリーに合わせたナレーションや感想もすばらしい。クリリンなどが敵やられてゴクウが間に会ってほしい時に適切な視聴者の気持ちを代弁してくれている。また、そういったところで一話が完結するので次回を見逃さずにはいれないのである。
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