京アニマニアから見る中二病でも恋がしたい
京アニならではの作画背景画像の良さ
京アニマニアなら共感できるであろう、此処一番の背景がの綺麗さ、一期から少し間が空いている分かなりまた見せ方がうまくなっていると思いました。特に戦闘シーンの成長は著しいと感じました。武器の装飾やエフェクトなど京アニがこんな作風をかけるとは思ってもいなかったので、感動するシーンでも無いのですがぐっときました、また一番の目を見張ったのは、夕焼けのシーンです。この作品には結構な黄昏ている時間が多いので、必然的に多くなるのですが毎回少しづつ違い綺麗でした。四つのシーンも遠くに見える車のライトや街灯が、ぼやけている様子がありとても綺麗です。背景がなどのメイキングがあればがあれば、みたいものです。木の書き方も印象派(油絵)のようなタッチで描かれていて、技術が感じられます。個人的な見解なのですがこれは一眼レフの単焦点レンズような発想ではないのかと思います。奥行きが感じられドラマよりかは映画が近いのでは無いでしょうか?どの作品でもとても綺麗なので他の作品でも意識してみたいものです。
逆光の書き分け
また他の演出としては「逆光」のシーンです、このシーンは以外と多く、部室の中や家では立地的にそのような光の位置になることが多く、時間によって光の強さはもちろん、ぼやけ方もかなり細かなこだわりが見られていて、とても見ごたえがあります。朝のシーンと夕方のシーンを比べてみるのが一番わかりやすいと思います。夕方になると時たま人物の輪郭までもがぼやけているシーンがあり、とても新鮮な印象を受けました。PVでも見返せるので、見てみるとわかりやすいです。光の使い方がとてもうまく、見せつけることなくナチュラルにやってのけるので驚きです。夏などのシーン主軸となるので、フレア(太陽光)なども要所要所で見られ、演出がうまいなあと感心するばかりです。
全然進まない京アニ恋愛の真骨頂
京アニの恋愛ではこのような展開はおおいので慣れた人は多いと思いますがさすがにこれは見ていてイライラした人も多いのでは無いでしょうか?絶対に多いと思います。京アニでは「けいおん」が一番知名度が高い作品だと思いますがこれはことごとく男が出てこないで有名でしたので、今作のシリーズで恋をテーマに上げた時は不安でしたが、くすぐったいくらいピュアで、気はずかしいが、これはこれでいいものでした。たまこマーケットに続き全くと言っていいほどの、恋愛速度の遅さです。にもかかわらずなぜかライバル(七宮智音)を出してくる謎の展開で、余計にもやもやする印象を持ちました、これを皆さんはどう思っているのか正直な意見が聞きたいくらいです、大抵は大人が見ているものですし、今では幅広い趣味の人が見ている現代のアニメ視聴の形としては如何なものかと思います。辛口ですが私自身はこの作品は好きですが、見ていてきついなという印象を持つ方々も当然いるという見解です。話が戻りますがこのキャラの魅力度もかなり高いような気がします、六花と同じような種類の人間のように書かれていますが、根底にあるものも違い、結構大人びていて、諦めのような感情も多々描かれているので、なかなかに手強いライバルのように感じました。また、主人公の性格がこの進まない恋愛をかなり助長していて、罪深い性格をしています。とはいえ「アニメの主人公」としてはかなり王道のパターンとも言える鈍感な属性ですので、アニメを数多く見ている身からすれば、慣れたものという感想です。京アニの作風からしても手がはやい肉食系や交際の生々しい感じも合致しないのでこれでいいのかと思います、他の作品もこのような描写はほぼなく、アニメ界でのポジションをしっかりと確立している印象を持ちます。人気作品ですし、需要もちゃんとあるようなので、この作風ではトップクラスの評価なのでは無いのでしょうか。今後の作品も楽しみです。
キャラの魅力
この作品では主人公以外が髪型を頻繁に変えます、いきなり黒髪になったりモヒカンになったりと、正直今まで見たことがなかったので、びっくりします。しかしブレない魅力が各キャラに備わっておりあまり「誰?」とはなりません。個人的な見解で言えばキャラの魅力どのバランスが非常にとれていて、どのキャラのファンも満足のいく展開やストーリーになっていてかなり魅力的な作品です。どのキャラクターもすごく魅力的です。
主人公の魅力
私的にはやはり一番推しは「勇太」である。その理由は様々だが多まかにいうと3つあるまず1つ目は「真剣」ということである鈍感で視聴者や登場人物たちをイライラさせることも確かにかなり多いが一貫して真面目で真摯な性格をしています。六花に向き合う態度もとても真っ直ぐで枠にとらわれない価値観を持っていて、個人的には芯があると感じました。ぼやっとしている印象があるので考えが浅いと思われる印象がありますが、様々な展開に対して、自分が悪いと気付いた時はしっかりと行動が取れたり、言われるがままではなく、意見に対して自分で思慮する強さも持っています。このような直向きな魅力がこの作品を恋愛模様を支えている大きな要因であると思います。2つ目は「可愛げ」である、六花も天然で抜けているところがあるが勇太もなかなに抜けている。だからこそ視聴者や登場人物たちも見ていて可愛いカップルという印象なのでは無いだろうか。形としては突っ込み担当だか重要なとこで天然な面が出てきて時たま中二病な面を見せるところが魅力である。このような印象から可愛いと思わず思ってしまうのである。そこが六花とも相性の良さを物語っており、愛されるカップルの理由であると思う。他の作品でもそうだが京アニは天然キャラを書くのがとてもうまく、いつも心を和ませてくれる。けいおんの唯もそうだがおそらく実際にいたら嫌われるぐらいの天然と空気の読めなさである、しかしそのキャラを愛すべき天然に見せることができる技術が京アニにはあるのであろう。天然のキャラのギャグ線は目をみはるものがある、本当に面白いボケが多くいつも笑わせてもらっている。今作でもくみん先輩の寒いダジャレがとても冴えていて個人的に好みだった。可愛さもあるので、面白いの同時にかなり癒される。次に3つ目の魅力だが「優しさ」である。優しさというと普遍的に聞こえるがここでいう優しさは六花に対する優しさである。理解者である勇太は六花に対して様々葛藤を抱えながら、時に中二病をやめさせようとしたり、また時に付き合ってあげたりととても真剣に考えた優しさの結果というのがわかり、ぐっとくるものがある。あくまで本人の意思を尊重する形で六花にとって何が一番良いかを考えているのがわかり、毎回勇太の優しさが伝わってくるのである。六花の過去を知ったりすることで考えが変わったり、するのだがそこに必ず六花のためという真剣な思いがあり甘い恋愛ストーリーだけでは終わらない魅力がある。そこには大人になっていく年代である勇太の揺らぐ心情があり、またそこに鈍感な性格も加わっていくので、共感もでき、また応援したくなるといった感情が湧いてきます。その様子をしっかりと理解した上で演じる声優の福山潤さんも流石だなとおもい、プロの素晴らしさを感じました。この声優さんだからこそこの作品が引き立ち、このような感情がきちんと視聴者に伝わっているのでは無いだろうか。
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