大切な人を失ってしまったら…
交通事故によって、全てを失う
交通事故に遭い、大切な人を失ってしまう。一緒に事故に遭ったが、一命は取り留めた主人公の泉美。しかし記憶を失ってしまう。そんな彼女が記憶を取り戻すまでの葛藤、それを取り巻く人間ドラマを描く。
失くした記憶を取り戻す
事故の記憶を失くした泉美。事故現場に近づくことも怖い。事故によってPTSD(心的外傷後ストレス障害)になってしまった。しかし彼女は最愛の恋人の最期を思い出すべく、周りの協力を得ながら少しずつ事故の全貌を紐解いていく。
大切な人を失ってしまった時
作品を通して、全体的に暗く重い作品です。
内容が内容なだけに、切ないシーンが多く泣ける作品ではあります。恋愛もののいわゆる甘くてキュンキュンするような映画を期待されている方にはあまり向いていないかもしれませんが、本当に大切な人を想うという事はこういう事なのだと再確認できる切ない恋愛映画です。
もしも自分が主人公と同じように、1人取り残されてしまった時、あんなにたくましく力強く生きていけるだろうか。また、亡くなった恋人と同じ状況に遭遇した時、自分の身を呈して最愛の人を守り抜けるだろうか。そんな事を考えさせられます。
美男美女カップル
この作品は、北川景子と岡田将生のダブル主演と豪華なメンバーです。美男美女のカップルにうっとりしてしまいます。作品自体は、割りと先が読める展開でどこにでもある恋愛映画ですが、何と言っても主演の2人が美しすぎて見てるだけで楽しいです。
ラストシーン
主人公が訪れる最愛の人と逢えるという黄泉の国の入り口。事故の記憶を取り戻した主人公は、全てを理解し受け入れた上で向かうわけですが、このラストシーンで亡くなったはずの恋人と再会できるという終わり方が少し物足りない。映画の印象を決定づけるラストシーンで、もっと展開があればぐっと面白い作品になりそう。
1番の見所
映画の後半部分の事故シーン。ここが1番リアルで衝撃的です。車と衝突後の恋人の悲惨な姿。血だまりや切断された指。それがリアルすぎて涙が止まってしまうほどです。また、その姿を目の当たりにした主人公が指を拾うシーン。生々しくて動悸がしました。自分も事故で怪我を負いつつも恋人の身を案じ、必死に切断された指を戻そうとする場面、それまでがほんわかした映画なので、余計にこの事故シーンが際立っていて、1番印象に強く残ります。全てを見終えた上で、再度このシーンを見ると余計に涙が止まらなくなります。
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