全てが転換される「革命の日」!? - 革命の日の感想

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革命の日

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画力
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ストーリー
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キャラクター
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設定
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演出
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全てが転換される「革命の日」!?

4.54.5
画力
4.5
ストーリー
4.0
キャラクター
5.0
設定
3.0
演出
4.0

目次

「革命」の日

「革命の日」という漫画は、吉川恵が、気を失ったら実は「半陰陽」だったという展開から始まります。男でも女でもない半陰陽、これからの人生を「女」として生きていくことに決めた吉川恵。名前も、「けい」から「めぐみ」という読み方に変えて、学校を休学した後復学します。

女になってみたら、あれよあれよとモテ始め、神明を始めとする「下克上カルテット」達に言い寄られるわ言い寄られるわな作品です。

そこまで言い寄られるか!?

この恵ちゃん、言い寄られ方が半端じゃありません。言い寄る方も言い寄る方で、半端じゃなく口説いてきます。これがまた、つだみきよの描くキャラクターが好きという人にはたまらないであろうほどに格好良く、どストレートに、不器用に口説いてきます。

今まで同性の友達だった人にそこまで言い寄れるか?と言いたくはなりますが、BL好きな人にはたまらないシュチュエーションです(なんてったってつだみきよ先生ですし)。

この漫画で一番の見所は、恵ちゃんに対する他キャラクターの口説きと、誘い受けを彷彿とさせる恵の反応だと言っても過言ではありません。

楽しい学生生活

この作品を楽しむ為にある設定で根幹にあるべきなのは、「自分の思い通りに行く学校という場」であると考えます。仮に、いじめられている環境や誰かに脅かされている環境では、何があっても楽しくありません。それを見ている側も楽しくなく、逆にヒーローを期待するでしょう。

しかし、この漫画は「楽しい学校生活」,「誰も文句を言わない」,「ただ口説かれる学生生活」という理想的な三拍子が揃っています。この3つが揃えば言うまでもなく、見ている側も楽しいのです!!

ただただ口説かれまくって、ただただ翻弄されているように見せかけて翻弄している恵をニヤニヤしながら見られるのは、日常を忘れた非日常がそこにあるからこそです!(現実ではこうはいきません)

設定ありきであるのは間違いない作品ですが、その設定があるこそ楽しめます。いつの間にか、恵を自分に置き換えて妄想しだすこと間違いないと思います。

ただ、設定ありきで全く人物描写がないこと、下手をすれば性同一性障害を軽視している作品ととられても仕方ないという印象も受けます。何しろ、男から女になる過程や、女になってからの周囲の受け入れ方は、現実とは全く異なると思われるからです。それでも、その設定をもって逆ハーレムの世界にニヤニヤしたい方は、読んでみると良いかもしれません。個人的に、つだみきよの描くキャラクターは大好きなので、そのキャラが口説いて口説かれてあわあわしている様には、「ンフッ」という笑いが止まりませんでした(失礼しました)。

子どものうちからハーレムに夢見すぎて、大人になったときにハーレム起こんないじゃんという現実と理想の差違からギャルゲーに走るきっかけとなったといっても過言でない作品です。

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