笑いもあります
個人的に好きな映画ですかね。過去のふたりのいじめを克明に描いた作品は、週刊誌掲載もあって、大人気になる。それを疎んだ江田と岡本は、場末のホストクラブの順子ママや、ホステスのノラと共に、故郷へ戻った凸やんを殺害しようと「猛毒飲ませ」「車で轢く」「列車飛びこませ」など何度も実行するのだが、凸やんは死なない(笑)。最後は何かバカバカしくなり、皆仲良くなって終わり、というのが大筋だが、とにかく観てもらわないと、この魅力は伝えきれない。キャストは豪華で、北村一輝の狂気とユースケの錯乱、真木よう子、南野陽子の巻き込まれ方と佐津川愛美のブッ飛び演技まで、さすがクドカンという仕上がりだ。特典ディスクもメイキングから舞台挨拶まで、いつものユースケ節爆裂もあって、とても面白い。凸やんは「不死身」なのか「皆を呪い殺す男」なのか、その判断は観た人に任されている。自分は「怨霊」と思うが、どうだろうか。観る人を選ぶ作品だと思うが、好きな人はハマります。
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