鈍獣の評価
鈍獣についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
鈍獣の感想
タイトルはパッとしないが、面白い
「鈍獣」を視聴した感想です。まず冒頭は、観ている側には分からない、謎の多いシーンの連続からスタートします。何かにぶつかって止まる列車、エレベーターに怯えるホストクラブの店員、そして存在をひた隠しにされる作家、「凸川」。その奇妙な一つ一つの事象が、気味が悪いのに不思議と目を離せない気持ちにさせてくれます。そして、町全体を覆う不穏な空気や、異世界に迷い込んだような違和感が、画面いっぱいに映し出され、「鈍獣」の世界観にすぐに観客は取り込まれてしまいます。スリリングなサスペンス、といった雰囲気は全くないのですが、冒頭から続く謎めいた雰囲気から、物語が展開するにつれ謎が謎を呼ぶ展開に、最後まで目が離せませんでした。そうしたミステリー要素、そして脚本の宮藤官九郎さんの持ち味であるコメディ要素が合わさって、視聴した満足度は大変高かったです。また、凸川を演じた浅野忠信さんを初め、北村一輝さん、ユースケ...この感想を読む