札月かよ。悪いほうのふだつきかと思った。
ランキングに入っていたので読んでみた。
良くあるのがつまらならないから暇を潰そうと漫画を読むことで、何かないかと模索してたときにTSUTAYAのランキングに入っていたから手に取ってみた。
最近良く目にするのがスタッフのコメントでシスコンとの文字を見てどんな内容なのかワクワクドキドキしながら読み始めた。
オタクが好きそうな内容なのかと内心不安もあったが読み始めた時に感じたのは危ない兄貴だというもの。
まあヤンキーとコメントしてあるあたりふだつきで合っているとは思うのだが、妹のキョウコちゃんのリボンをとにかく心配しすぎ。大丈夫なのかと思ってしまった。
それでどう話を作っていくのかというところで一話が終わりそうなって、おいおいって。
少し引っ張られた感からのキョウコの本当の姿が「キョンシー」!
そりゃ兄貴はハラハラするわ。って。
もうね。その虚を突かれた感がこの作品を好きになった理由。
ランキングに載るだけあるなって。笑
作者の意図する方向に気持ちが揺さぶられて癪に障った部分があるけど、でもそれはそれでいいかなって思った。これは俺の性格ぎそうなのだけかもだけど。
ギャップにやられた。
作品の設定にキョンシーという中国の妖怪?が盛り込まれており、日常系でシスコンという独創的なものであった。これにまずおい!こんな設定ありかよというギャップに心動かされ、読むに従ってキャラクター一人一人の内面というか性格というか過去の出来事などがわかるような展開で先が読めずワクワクしながら読めるのが気に入った。
兄のケンジがヤンキーになった理由は本書を読んでもらいたいから言わないようにしたい。
ただこのケンジの人と為りがキョウコの個性をより引き立てていて、兄妹ならではの繋がり方というか深さがそこはかとなく感じる。自分自身も弟がいる分、兄の気持ちに感情移入してしまって分析しようにも主観が入ってしまった。日常系で癒される作品だと思う。
他の作品との比較
「亜人ちゃんは語りたい」著ペトスの作品に出てくる亜人ことデミちゃんと比較してみる。
似通ったところをあげると人と亜人という繋がり。
キョウコの個性「キョンシー」は亜人と言えるのではないだろうか。
ここで語りたいのは「亜人ちゃんは語りたい」でヒロインの小鳥遊ヒカリはバンパイアのデミちゃんで「血を吸う」という認識がなされているということ。
作中でキョウコ(キョンシー)も同様に「血を吸う」シーンが描写されている。
そこに似通ったところがあると思う。
俺自身はキョンシーについての知識はないからなんとも言えないが、一般的に血を吸う行為がどういったものなのか少なからず受け入れられ始めているのかもしれない。
「亜人ちゃんは語りたい」では性的行為の延長と語っている部分があるのだが、キョンシーのキョウコは食事として血を吸う。
コミックの中で作者がどういう意図で描写したのかが気になってしまった。
これは俺の価値観が原因とも言えるのだが、コミックに触れる人は多様に渡るため血を吸う描写が多い気がする。
子供も真似して噛み付いたり、血を吸うことが一般的に扱われるような時代が来たら倫理観などが損なわれる危険があるのでは?と危惧する。
「亜人ちゃんは語りたい」はアニメ化した理由にはそこに倫理観が少なからず入っていたからと思う。
今後の展開が気になっているが著者の山本崇一朗さんには頑張っていただきたい。
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