私の大好きなシュガー＊ソルジャー - シュガー・ソルジャーの感想

イケメンがたくさん出てきます。

まず、主人公である如月麻琴(きさらぎまこと)が恋をする入谷瞬(いりやしゅん)は顔だけでなく、中身もイケメンです。いつもみんなのことを考えて行動していて、クラスの人気者です。麻琴が好きになってしまうのも納得です。ルックスも少女マンガの王道の男の子、といった見た目で少女マンガが好きな人はみんな好きだと思います。そして瞬のことが大好きな男の子、遊佐一誓(ゆさいっせい)もかなりのイケメンです。少しロン毛なところもかっこいいです。しかし一誓は、瞬のことが大好きすぎて麻琴を教室に閉じ込めてしまったりなどと少し行き過ぎた行動をしてしまうこともあります。なのでルックスも中身も総合的に考えるとやはり瞬は女の子達の憧れる男性像だと思います。そして、少ししか登場しませんが、渡瀬智也(わたせともや)もすごくかっこいいです。麻琴は瞬が好きだと分かっていて、中学生の時に伝えられなかった好きだという思いを渡瀬君が伝えるシーンは切なくて涙が止まりませんでした。そして個人的に大好きなのが、麻琴の姉の莉華(りか)と付き合っている仙田尚樹(せんだなおき)です。少しおっちょこちょいで、正直で、笑顔が可愛いところが大好きです！また麻琴の友達である森永雨季(もりながうき)と仲が良い麻琴たちの学校の教師、久遠良明(くどうよしあき)も髪の毛が長めのイケメンです。

みんなどこか人間くさいところが大好きです。

少女マンガの主人公なのに、おっちょこちょいな麻琴を始め、実際にこんな人いそう！と思える登場人物がたくさんいます。私は麻琴よ天然でなにかしようとすると失敗してしまうところが多かったりするところを読むといつも「私もこんなことやっちゃうなぁ」なんて思って読んでいます。私自身も抜けている部分があって、なんとなく麻琴と通じる部分があると思っているので、麻琴のおっちょこちょいなところも大好きです。瞬も最初は完璧で困っていることなんて一つもない、というような男の子だと思っていました。けれどお母さんとのいざこざがあって心に闇を抱えている、人の様子を伺ってしか生活ができない、という悩みを抱えているのを知って、なんとなく安心しました。どんな人間だって、困っていること、悩みの一つや二つあるんだ、ということが学べました。そして私が大好きな仙田さんと、莉華のカップル。莉華はカリスマモデルでなんでもてきぱきとこなしてしまう要領がいいタイプなのに、いかにも要領が悪いタイプの仙田さんと付き合っているというちぐはぐな感じがかわいいです。なんでこんな人が好きなんだろう、と思うことがある人も多いと思います。理由はよくわからない、でも好き！という気持ちが分かってすごくキュンキュンします。莉華はどんな男性カリスマモデルに告白されたりしても仙田さんのことを捨てませんでした。莉華はかわいいしイケメンのモデルと付き合えばいいのに！と思う人もたくさんいたと思うけれど、そんな莉華が仙田さんのことが大好きというところが、なんで好きなんだろう、と思うみんなの姿を見ているようですごく共感できます。どのエピソードも少女マンガだからといってぶっ飛んだものではなく、こんなことあるなぁと思わせるものなので、読みやすいです。

本当に感動します。涙が止まりませんでした。

私はよく泣きたくなった時、心をきれいにしたい時にこのマンガを一気読みします。何度読んでも登場人物の人間くささと優しさ、みんなの抱える悩みや闇を見て、そしてみんながいろいろな試練を乗り越えていく姿を見て泣いてしまいます。私が個人的に一番泣いたのは、渡瀬君がもう一度麻琴に告白するシーンです。渡瀬君がずっと思いを伝えたかった相手に思いを伝えられたのを見てすごく嬉しくなりました。麻琴は中学校の時には、告白されそうになったのに自分に自信が持てなくて渡瀬君の告白を遮ってしまいました。私は、この麻琴の気持ちがすごくよくわかりました。告白されたということではないけれど、私もいつも自分に自信が持てません。だから、この麻琴の行動も理解できました。私が麻琴の立場でも告白を聞けてなかったかも、と思います。そして次の恋では自分に自信を持って、瞬と付き合うことを決めた麻琴は本当にかっこいいなと思いました。その時に瞬が言った、「＂自分から告白すんの"初めて」という台詞が本当にキュンキュンしました！自分の好きな人にそんなことを言われたら本当に嬉しいです。もう一つ私がたくさん泣いたのは、麻琴の母親が、瞬に本当に麻琴と付き合っているのかと聞く場面で、瞬が、麻琴の頑張ろうとして無理して失敗しまうところも大好き、と伝えるところです。そんなことを彼女の母親にはっきりと面と向かって言える瞬はかっこいいなと心から思いました。そして、その言葉を聞いて感動して泣いてしまう麻琴を見て、麻琴も報われてよかったなぁと思って本当にたくさん泣きました。