やっぱり養老さんらしい
目次
バカの壁で有名な養老孟司。独特の口切りから繰り出される独自の視点。変な感じだけどしっくりくる。やっぱり、面白い。
彼の作品は私の元担任が好きで勧めてくれた。考え方に惚れるというのはこういうことなのかと実感した。と、いうことでたまたま本屋で見た養老孟司さんの久しぶりの本。もう、即買いですわ!その内容はやっぱり変わってない。それも、良い意味で!独特の切り口。どこから手に入れたのかとも言う知識。見解の面白さ。ある意味原点なのかも...。
私はさつまいもを食べません。
「私はさつまいもを食べません」何言ってんだこの人?ってなるよね。うん、なったもん。その理由は子供の頃、一生分のさつまいもを食べたから。なんと恐ろしい。このオッサンやばいやつやん!なんて会話にもなりますよ...wでも、そこから切り出される言葉の数々は面白い!変だなっていうのもなんか養老さんには似合ってる。てか、それが丁度いい。戦後の話ばっかりな所もあるけど、そこもまた面白い!今の人からしたら非日常である時代背景におけるオモシロエピソード的なものは何回読んでも目が離せなかった...。「自分以外の友達は昆虫マニアで普通に人間とコミュニケーションはとれない」と言ってるあたりは鼻で笑った。彼にとっての昔の経験というのは今の自分の基礎であるってことが上手く伝わってくる気がする。それだからこその口まわしというか言葉使いっていうのが一つの魅力としてあるのだと思う。
蝶々の幼虫はサナギの時、細胞をクラッシュして成虫になる!?
こういうことって養老さんの本だから、突然出てきてもしっくりくる。だとしても、なんじゃこの知識!どっから知ったんだろう。そんな風に思える。私が好きな養老孟司は「昆虫大好きおじいさん」だ。そんな方が書く本は昆虫を通した生命を理解させてくれる。だが、養老さんの不思議なところって医師免許持ってるし、しかも東大っていうなんかサラッて語れない学歴と実績。解剖医という経歴はマイナーな気がするけど、そこから切り出される言葉もまたオモシロい。尊敬してますよ...ほんと。僕にとって養老孟司の本、また、自分の壁はある意味で自分の教科書だ。何回も何回も見る。その度に新たな発見を感じ、そういう視点を得る。ただ、オモシロいではなく興味深いという感じの面白さ。だけど変な感じとかは一切ない。そういうあたり、斬新という言葉がしっくりくるんだなぁ〜と思うw
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)