色んな意味で振り切っているドラマ - ST 赤と白の捜査ファイルの感想

理解が深まるドラマレビューサイト

ドラマレビュー数 1,147件

ST 赤と白の捜査ファイル

5.005.00
映像
5.00
脚本
5.00
キャスト
5.00
音楽
5.00
演出
5.00
感想数
1
観た人
3

色んな意味で振り切っているドラマ

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
5.0

目次

斬新な刑事ドラマ

刑事ドラマのわりにはそんなにシリアスなところがなかったっていうか終始ギャグ要素が多かった印象がありますね。普通の刑事ドラマって事件を解決して終わりっていうのがお約束のはずなのにこのドラマは最後のオチがちょっとくすっと笑えるっていうか。ただ解決して終わるだけじゃないっていうのが面白かったですね。特に赤城さんと百合根さんのやり取りが面白いんですよね。赤城さんに振り回されてる百合根さんがすごい面白くてハマっちゃいましたね。というかそもそも刑事ですらないっていうのがまたすごいですよね。まともなのは百合根さんくらいですから。他の人たちはいろんな分野の専門家たちで特別に権限をもらった人たちなわけですからね。まとめるのに苦労するのも当然ですよね。そもそも同じ志なわけじゃないし、それぞれがプロ意識とか高いからここで動いちゃうからもう苦労しかなかったと思いますね。そういう意味でも今までになかった新しい刑事ドラマだと思いますね。

キャップがほんと大変

百合根さんの苦労はほんと並々ならぬものがあったと思いますよ。何ていうか個性が強すぎるからどうまとめていいのかもわからないし、上からの圧力もあるしでほんとよく胃に穴が開かなかったなと思いましたよ。百合根さん自体キャリアだからそこまで現場に詳しいわけでもないですしね。ましてや理系とかとは全く無関係の仕事だったから余計にこの理系の精鋭たちを理解するのに努力してたと思います。特に赤城さんとはほんとにもう真正面からぶつかってましたからね。対人恐怖症だからって家に引きこもるまでいっちゃうって相当末期ですよ。それでよく今まで仕事できてたなと思いますよ。っていうかいくら対人恐怖症だからって着ぐるみ来て出てくるとかぶっ飛びすぎですよ(笑)でも百合根さんの努力の甲斐あって少しずつ外に出るようになったのには成長が見られましたね。きっと百合根さんの協調性を重んじる姿勢が少しでも伝わったのか、それとも誠実さが伝わったのか。いずれにしても赤城さんを外の世界に連れ出したのは百合根さんの努力のたまものですよね。あれだけ真剣に真正面からぶつかったんですから、そりゃその思いに応えないわけにはいきませんからね。でも百合根さんの欠点は個性がないことなんですよね。他のメンバーの個性が強すぎて霞んじゃうというか、全くと言っていいほど目立たなくなっちゃうところだと思うんですよね。百合根さん本人もそこを気にしている節があってかわいそうだなとは思いましたけどね。でもこればっかりはどうにでもなるわけじゃないからドンマイというしかないですね。というか岡田さん自体演じる役がそういう役ばっかりな気がするのは私の気のせいなんでしょうか(笑)なんていうか演じている岡田さん自体がそういう評価されているみたいでかわいそうな気がするんですけど、ピッタリ合っちゃうからしょうがないですね。

STのメンバーたちの自由奔放さがすごい

何ていうかプロ意識の高い人たちってものすごい自由なんですね。まぁ、刑事じゃないからっていうのもあるのかもしれないですけど、結構好き勝手しているというか、わが道を行くスタイルの人が多いんですね。プロって偏屈者が多いってよく聞きますけど、これだけ集まっちゃうともう手の付けようがないですよね。特に青山さんは赤城さんの次に厄介な人だと思います。自分以外の人を見下しているというかすぐにプロファイリングしちゃうところがちょっと怖いなとすら感じましたね。心の中までなんでも見透かされそうで距離を置きたくなっちゃいますね。でもきっとこういう考え方をする人たちばかり見てきたから他の人に対して興味とか関わろうという気持ちすら起きなくなってしまったんでしょうね。でもそんなSTのメンバー達でも百合根さんとの出会いはいい影響だったと思います。あんなに裏表のない人はいませんからね。思っていることは素直に言うし、ダメなものはだめだってちゃんと言うし。そういう人との出会いを待っていたのかもしれませんね。私がSTの中で一番好きなのは黒崎さんですね。全然しゃべらないんだけど、いざという時の強さは尋常じゃないっていうか。嗅覚が鋭いっていうのも犬みたいで可愛いなと思っちゃいました(笑)それに滅多にしゃべらないけど、山吹さんには耳打ちで話すところを見るとこの2人の信頼関係がなかなか気になりますね。なんで山吹さんにだけなのかがすごく気になって仕方ないです。でもきっと黒崎さんの中で山吹さんが一番そばにいて落ち着くのかもしれませんね。他の翠さんや青山さんたちだとちょっと癖が強くてなかなか近寄りづらいというかあんまりかかわりたいとは思えないタイプになりますからね。それに2人とも女性だからそういう部分でもきっと苦手意識があるからなんでしょうね。

赤城さんがほんと謎

なんていうかこの人ほど謎な人はいないと思うんですよ。こんな天才がこの世にいるのかってくらいなんでもできちゃいますからね。法医学だけじゃなくて全部の科学捜査について知識を持っているって最強じゃないですか。それで対人恐怖症っていうのはほんとにもったいないですね。でもきっと天才であるが故の代償とでもいうべきなんでしょうか。きっとそういうところで他人からの評価とかを気にしちゃったりする神経質なところが出ちゃってそれが悪化したんじゃないでしょうかね。天才だからこその孤独っていうんですか。そういうものが悪い方向にどんどん進んでいった結果が引きこもりだったんでしょうね。そして赤城さんの心のよりどころであるガッキー人形の可愛くなさが半端じゃなかったですね。あれのどこがいいのか私にもいまいち理解できませんでした。というか何であれが好きなんでしょうかね。着ぐるみできちゃうくらいだからほんともう溺愛の域だと思うんですよ。そこまで魅了するだけの魅力があるってことなんでしょうけど、私からしたらちょっと不気味な存在っていうか、色の配色がまずどうなんだって話ですよ。なんていうか毒々しいっていうか。それに半分脳みそ出ちゃってますしね。一体何をモチーフにしたキャラクターなのかっていうのが謎です。ちょこちょこ出てくるので嫌でも印象に残るっていうのがちょっと腹立たしいところでもあるんですけどね。そしてまたちょっと憎めない顔をしているのが悔しいです。こんなに微妙に存在感を放ってくるっていうのはある意味すごいですよ。下手したらキャスト陣よりも目立ってましたからね。あの着ぐるみをきた藤原竜也さんがちょっとかわいく見えちゃったのがツボでした。そしてまぁ、赤城さんがなんていうか紙一重っていう感じがしましたね。天才で犯人の思考とかが理解できちゃうからこそそっち側にいってしまうんじゃないかっていう危険性が十分あったと思うんです。でもそうならないのって百合根さんの存在があるからなんですよね。彼の存在が赤城さんのことをつなぎとめてくれているんだと思いますね。だから赤城さんにとって百合根さんは精神安定剤というか、切っても切り離せない相棒になっているんでしょうね。素直じゃないから本人には絶対そんなこと言わないと思いますけど。何せプライド無駄に高いですからね(笑)謝るとかお礼言うのとかものすごい珍しいタイプだからなおのことないと思います。そして百合根さんもそういうところ鈍いから気づいてなさそうですしね(笑)

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

関連するタグ

ST 赤と白の捜査ファイルを観た人はこんなドラマも観ています

ST 赤と白の捜査ファイルが好きな人におすすめのドラマ

ページの先頭へ