悟空の父さんが出てくる話
ドラゴンボールの前日譚
だれでも知っている有名漫画、ドラゴンボール。
ドラゴンボールの前日譚にあたるのがこの作品。
主人公は孫悟空のお父さん、バーダック。
テレビアニメスペシャルだけのエピソードのため原作漫画には登場しないが、それでも知名度、人気の高いキャラである。
物語は地球でもナメック星でもなく、昔の惑星ベジータで展開される。
ちなみに惑星ベジータはすでにフリーザの支配下にある状態。
サイヤ人たちはフリーザの命令で各惑星を占領している。
悟空(カカロット)は生まれたばかりで保育器の中。
なお、別映画で悟空(カカロット)と一緒にブロリーが保育器にいたことになっているが、この作品ではブロリーの存在はまったくでてこない。。。
で、生まれたばかりの悟空(カカロット)の戦闘力はたったの2。
生まれたばかりだから仕方がないのかもしれないが、
原作でラディッツにゴミと言われたおじさんですら戦闘力が5あったのだから、
地球の一般人よりも弱いことになる。
それがいまじゃ全漫画最強とまでいわれるほどの戦士になっている。。。
亀仙流恐るべし・・・サイヤ人恐るべし・・・
サイヤ人を恐れたのはわたしだけではなく、フリーザの側近ザーボンも同じだった。
下級戦士のサイヤ人ですら思わぬ戦闘力を発揮することから、ザーボンは恐怖を覚える。
それをドドリアとフリーザに伝えるザーボン。フリーザはこれでサイヤ人を滅ぼすことを決めることになる。そして、予知夢を見たバーダックはこれを阻止しようとする。が・・・
下級戦士がフリーザ相手に一人で勝てるわけないじゃん。そう思うだろう。
その通りだ。
実際、フリーザはやられてないから原作で悟空と戦ったのだし、そんなのあたりまえだ。
この作品ではフリーザに立ち向かおうとした戦士がいること、そしてそれが悟空の父さんだったこと。
この後付けバレバレの設定だが、「ドラゴンボールだから」という理由でワクワクするのがいいんだ。
な。ワクワクしてきただろ。
ベジータもすこしだけ登場する。
漫画では悟空のライバルとして登場し、今も人気のキャラクター。ベジータも登場する。
もちろん前日譚にあたる話なのでベジータも子供で登場するし、あのナッパも若い姿で登場する(禿げていない)
ほとんど本筋のストーリーとは関係なく登場するがファンとしては嬉しいものである。
ベジータ好きからすればこれだけで見る価値があるといっても過言ではない。
ちなみに私はドラゴンボールの中ではベジータがチャパ王の次に好きなキャラクターだ。
そんなベジータの幼少時代を観られる貴重な作品である。
幼少期のベジータはサイバイマンを一瞬で倒しており、文字通りエリート戦士だった。
今となってはエリート戦士(笑)と言われていることもしばしばあるが、幼少期のベジータは正真正銘のエリート戦士だった。
Z戦士があれだけ苦戦していたサイバイマンを・・・と表現すればどれだけエリートだったかわかってもらえるだろう。
ただ、そんな戦闘力を子供の頃から持っていたとして、
地球にナッパとともに現れるまでの間の十数年。
成長率と時の流れがあまり合っていないような気がするのは気のせいだろうか。。。
戦闘力2だった下級戦士の悟空が、地球でベジータと互角に戦えるまで成長する間。
圧倒的エリート戦士としてサイバイマン相手にしていたベジータ。成長しなさすぎではないだろうか。
修行をさぼっていたのだろうか、王子として政治もろもろ忙しかったのだろうか。
わからぬ・・・わからぬ・・・
原作を思い出してほしい。。
高重力のなか腕立て伏せをするあのエリート戦士を。
自分への怒りでスーパーサイヤ人に、スーパーベジータになったエリート戦士を。
自分の子供相手に少し本気を出しちゃうエリート戦士を。
そんな、エリート戦士がトレーニングをさぼるだろうか。
もしかしたらフリーザにびびっていたのだろうか。びびって強くなる方法を自ら閉じてしまっていたのだろうか。
そりゃあいくらサイバイマンを一瞬で葬れるエリート戦士のベジータであっても、
戦闘力53万の化け物が近くにいたらびびっちまう、仕方ない。
我々だって怖い上司が近くにいたら萎縮して、本来できる仕事だってまともにできやしないもんな。
でもそんな経験が今に繋がっているんだ。いい戦士でいいお父さんしている分、悟空よりもよっぽどいいよ。ブルマを大切にしてやってくれ。
戦闘力が上昇する音楽。
この作品のもう一つの魅力。それが作中で使われる「ソリッドステートスカウター」だ。
一時期ネット上ではこの曲だけが作品よりも先行して一人歩きしていたってくらい名曲。
カシャカシャと流れる音楽に刻む戦闘力。
何を言ってるかわからないだろうが、聞けばわかる。
曲中で戦闘力が上昇していくんだ。
カシャカシャと。一度聞いたらくせになるから是非聴いてみてほしい。
そして、上昇していく戦闘力の最後がなんなのか、君自身の耳で確かめてほしいんだ。
そして、最後にわかるはず。
フリーザを相手にするのは全然ちゃらへっちゃらじゃないってことが。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)