嬢王。R-1グランプリ - 嬢王の感想

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嬢王

4.004.00
映像
3.50
脚本
4.50
キャスト
4.00
音楽
3.50
演出
5.00
感想数
1
観た人
1

嬢王。R-1グランプリ

4.04.0
映像
3.5
脚本
4.5
キャスト
4.0
音楽
3.5
演出
5.0

目次

女性がAVに興味を抱く演出と世界観

出演女優の大半がセクシー女優であり、毎回、プロのセクシー女優たちの濃厚なベッドシーンを見れることが売りとなっている。13年前とはいえ、深夜ドラマ枠ギリギリのセクシーシーンは、

アダルトビデオとは違った一面があり、ゆっくりと下着を脱ぐシーンや、

女性の後ろ姿のみを映し、夜の蝶たちが乱れ、乳房を顕にし、腰を動かし喘ぐ姿が印象的だった。

悪や政治に溢れた邪悪な世界を、自分の身体を使ってまで切り裂くたくましい女性の描写から、

その姿に洗脳され、セクシー女優のあらわな姿に興味をもった女性が多く、

一時、女性が見たくなるAVとして嬢王シリーズに出ていたセクシー女優のAVが多く取り上げられるほどだった。

嬢王の決意

夜の業界にありがちな、”新人いびり”がこのドラマにも描かれている。

主人公の「彩」は、もともとはお嬢様で、お金持ちの家の一人娘として後生大事に育てられていた。

ある日、父親が抱えてしまった多額の借金を背負い、それを返すために、R-1グランプリ優勝賞金を狙い嬢王になる決意をする彩であったが、夜の世界に関して、右も左もわからず、過ちばかりを起こしては先輩たちに目をつけられ、”ロッカールーム”で服をハサミで引き裂かれ、下着を剥ぎ取られそうになったりと、痛い目に合わされてしまう。

最初は泣き、崩れ落ちてしまいそうになるが、”店長”に喝を入れられ、我に返り、決意を固めるのであった。

嬢王になると自分で掲げた目標のために、邁進する彩の姿を見て、「明日も頑張ろう。生きよう」

と活力になった女性も多くいたにちがいない。

嬢王の終わらない戦い。

このドラマの描写には、キャバクラ業界ならではの女性たちの戦いが繊細に描かれているところが見どころの一つ。

とくに、”ロッカールームでの争い” ”客の取り合い”などは、

キャバクラ業界を知らない人が見ても、実際にこんなことがありえるものだ。

と思えるくらいリアルな描写で描かれており、女の世界を知るきっかけを作ってくれた作品だった。

中でも印象的なのが、”嬢王同士のライバル宣言”

ライバル宣言は、お客の売上げが高かったものが嬢王グランプリ出場権を維持でき、

負けたものはその場でグランプリ出場を辞退させられる仕組み。

まさに、自身をかけた紙一重の戦い。負ければ即刻退場を求められる戦いに、

主人公「彩」は何度も挑まされるのであった。

その中で、彩の客を奪うためなら手段は選ばないライバルたちは、

枕営業。刺客を送り込む。などあらゆる手段で彩に押し寄せ一時はお客を取られてしまうが、

お客はひたむきに頑張る彩の姿を受け、全員彩の元へ戻ってくるのであった。無垢な姿に戻ってくるのであった。

その無垢で頑張りやな彩の姿に心を打たれ、「頑張れば頑張ったぶんだけ自分に帰ってくる」という言葉がとても身にしみる思いだった。

彩の頑張りに励まされ、前進あるのみと思い、頑張ろうという気持ちをたくさんもらったのを今でも忘れない。

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