新しいファンタジー
小学生なのに大人びている
あむちゃんは小学生なのに物凄い大人びているなーっていう印象がまず最初にありましたね。というか今までのなかよしの主人公でこんなにクールな感じの子はいなかったと思うんですよね。見た目もゴスパンクの服を着ているからちょっと近寄りがたいオーラを放つ子だなって思ったんですけど、中身を知れば年相応の子だなっていう印象に変わりました。やっぱり小学生の女の子となると思春期っていうか人見知りとかそういうのが多くなってくる時期ですからね。あむちゃんの場合は服装からして周りからクールだって思われているから余計にそのイメージを崩したくないと思ってなかなか自分の殻を破れないんでしょうね。でもそれを抜きにしてもあむちゃんの性格は大人っぽいと思いますね。というか自分をしっかり持っているというか。素直になれないだけで頭の中ではしっかり色んな事を考えている子だと思います。というか全体的にこれに出てくる子たちが大人びていてほんとに小学生の設定なのかちょっと疑っちゃいましたね。下手したらそこら辺の大人よりもしっかりしているんじゃないかって思っちゃうレベルにはいい子たちばかりだなと思いました。
あむちゃんが羨ましい
いやー何がいいってあむちゃんがモテモテでいいなって話ですよ!いったい何人の男の子たちから想いを寄せられているんだか。でもあむちゃん自体も色んな男の子にキュンときちゃうから自分は惚れ症なんじゃないかって思っちゃうのも無理ないと思うんですよ。なんせ周りに魅力的な子たちがたくさんいますからね。どの子もそれぞれタイプが違うし、総じて優しいですからね。そりゃ惚れっぽくなくたってキュンときちゃいますよ。さりげないところで優しくされちゃったらほだされないわけないですもん。私も読みながら羨ましいなと思いましたね。あむちゃん自体も魅力的な子ですからね。モテるのも納得です。女の子の私から見てもカッコいいなって思う面もありますからね。それにあまのじゃくなところも可愛いですしね。私の中で一番好きなのはもちろんイクトですね。何であんなにかっこいんだか!キャラなりも猫だけにイクト自体も猫みたいにつかみどころがないというか色んな所にふらーっといっちゃうところが何とも言えずたまりませんね。猫好きな私からしたらもうこんな男の子だったら一発で惚れちゃうこと間違いなしですね(笑)ていうか一人だけずば抜けて年が違うっていうね。高校生と小学生の恋愛ってそうそうないですよ。っていうかありなんですね。成人しているわけじゃないからまだいいんですね。でもイクトくらいイケメンで高校だったら出会いもあるだろうにあむちゃんに惹かれるってなかなかですよね。それもイクトの方から惚れているみたいな描写になっていてもうあむちゃんに嫉妬しちゃいましたよ。この漫画ではまさに逆ハーレム状態だなっていうのが正直な感想でしたね。
たまごたちの存在
この漫画の主人公はあむちゃんだけじゃなくてしゅごたまたちも主人公だと思いますね。なりたい自分を反映させてくれるなんていいなーって思いました。だって自分がどういう人になりたいのかっていうのかをわかりやすく示してくれるので私も欲しいなって思ってましたね。でもそう考えるとあむちゃんはどんだけなりたい自分が多いんだっていう感想も生まれちゃうんですよね。だってあむちゃんだけ4つもたまご持っちゃってますからね。主人公の特権っていってもさすがにこれは横暴だろって思っちゃいましたね。他の子たちだってきっともっとほかになりたい自分あると思うんですけどね。2つとか持ってる子もいましたけど、さすがにあむちゃんにはかないませんね(笑)
それにしてもこのたまごたちの存在はあむちゃんたちにとって心の支えとかにもなっていたんじゃないかと思うんですよ。たまご自体もちゃんと個性と自我を持っているので自分の一番の理解者でいてくれるし、いつでもそばにいてくれる存在ですからね。でも理想の自分になれたら消えてしまうっていうのは切ないなと思いましたね。だからそう思うと考えものだなって思っちゃうんですよね。理想の自分になれるように努力してなるっていうのがベストだけど、そうならずにたまごの存在をいつまでも持ち続けるのもありなんじゃないかなって。この子たちが自分を育ててくれると言っても過言ではないと思うんですよね。
話の展開が壮大
少女漫画っていうか小学生とか向けの漫画にしては結構スケールが大きいなって思いました。
なんか下手したら日本全体の子どもたちとかにかかわってくるくらいの話だったんじゃないかなって。いろんな×たまを集めるっていうのはその分その子たちの闇を広げるってことですからね。よく考えられているなーって思いました。物語の構成も不自然なところは一切なくてちゃんと説明もあるから置いていかれることもなく普通に読むことができましたね。それに悪い人たちの心を改心させるっていうところもいいなって思いましたしね。正義は必ず勝つ!みたいな王道ストーリーが何とも言えなくて好きですね。それにそれだけじゃなくてそういう大人たちと関わることであむちゃんたちも一緒に成長していくっていうところがまたいいんですよ。恋愛だけじゃなくて人間として成長していく様子も描かれているので大人の私が読んでも十分楽しめる作品だと思います。それに話だけじゃなくて出てくる子たちも魅力的な子たちばかりなので何度でも読み返したくなっちゃいました。子どもっぽい感じの内容じゃないところが最大の魅力と言ってもいいんじゃないでしょうか。大体先の展開が読めちゃうっていうのがお約束なんですけど、全然読めませんでしたね。ましてやどういう風に終わるのかなんて全く予想できませんでした。ただ私的にはハッピーエンドならイクトとあむちゃんはくっつけてほしかったですね。あれだと両想いなんだかそうじゃないんだかちょっとわかりにくいなって思いましたね。どうせならイクトの告白にあむちゃんも答えてからにしてほしかったなーって。そこがちょっと心残りです。でもきっとあむちゃんもイクトのことが好きだから結局くっつくんだとは思うんですけど。ただ唯世がそばにいるのが何かドラマを生みそうだなとも思いますけどね。なんせ隙あらばあむちゃんを・・・って思ってそうですもん。最後の方にはちょっと今までのキャラと違って若干強引っていうかそういうところが出てましたからね。これはイクトもうかうかしてられないんじゃないかと思いますよ。きっと唯世はこれからいい男に育ちますよ。それこそイクトに負けず劣らずくらいのレベルには成長してくれると思います。そして2人であむちゃんを取り合ってくれたらもう最高なんですけどね。この三角関係は見所ありますよー。ちょっとあむちゃんたちが高校生になったくらいの時が気になりますね。彼女たちがどんな風に成長するのかも楽しみだし、いろんなところの恋模様が気になっちゃってしょうがないです。もはやたまごたちの存在そっちのけになっちゃうかもしれませんけど。きっとあの子たちもどこかのタイミングで登場してくれるんじゃないかと思うんですよね。心の中に戻るだけでいなくなったわけじゃありませんからね。だからまた何かをきっかけに出てきてくれることを期待したいですね。全体的に盛沢山の話でしたけど、その分見ごたえはあったと思います。
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