未来にワクワクするドラマ - MR.BRAINの感想

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MR.BRAIN

4.004.00
映像
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脚本
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キャスト
4.00
音楽
4.00
演出
4.00
感想数
1
観た人
5

未来にワクワクするドラマ

4.04.0
映像
4.0
脚本
4.0
キャスト
4.0
音楽
4.0
演出
4.0

目次

出演者が豪華

主人公の木村拓哉はもちろんだが、脇を固める捜査一課のコンビ、科警研の面々も超豪華。毎回のゲストも主役級の人が多くて本当に贅沢なドラマ。

綾瀬はるかは、本人のキャラクターなのかもしれないが、「ちょっととぼけた味わいの懸命な女性」を演じると右に出るものはいないと思う。微妙な心のゆらぎの表現も修逸で、ひたむきな瞳に吸い込まれそうになる。

第4話の佐藤健も必見。記憶障害のピアニストという難しい役所を鬼気迫る演技で魅せてくれる。彼は2007年デビューだから、このドラマ出演時にはキャリア2年程度だったはず。記憶がない不安や、姉を思う愛情を無言のうちに、表情や仕草で表していて切なくなる。

ちなみに第6話では、当時まだ無名だった吉田羊が殺害された女性として出演している。

セットやCGが豪華

主人公が勤務する科警研のセットが豪華。通常のドラマセットよりかなり大きそうで、カットせずに一連の動きをフォローする映像が多かったように思う。見ている方も一緒に歩いている気分になるので感情移入しやすい。SFの世界のような、ハイテク機器やラボの無機質な感じがワクワクする。まあ、透明なブースとか、意味不明の段差(というか1フロア分くらいの高低差、そこに手すりを付けておかないと危険だろって感じの)などはドラマセットならではのご愛敬?

モニターが平面でデスク兼用になっており、クリックすると脳の立体映像が現れる、などは一瞬本物かと思ってしまった。随所にこういった自然な感じでCGが駆使されていて、科学技術の最先端という感じがよく表現されている。

脳科学や化学技術が身近に感じられる

ドラマの中で出てくる脳に関する情報は、偏っているものや必ずしも真実でないものも含まれていたようだが、単純に楽しめる。嘘をついていると視線は右上に向かう、とか、脳は嘘をつけない、とか、長期記憶は大脳新皮質に蓄えられる、とか・・・。

また、科警研の映像解析・音声解析などは本当にありそうだし、DNA鑑定技術が進んで冤罪が発覚した、など実際の事件を彷彿させるエピソードがあったりして、技術の進歩がもたらす未来が本当に楽しみになった。

技術の進歩はまず直感から、というようなセリフがあったが、最先端の化学技術を使って捜査している面々が、主人公の影響でどんどん人間臭く、アツくなっていき、泥臭く捜査を進めていた捜査一課のコンビが科学技術の知恵を借りるようになっていく。その対比と歩み寄りの過程で起きる、チグハグだったりプライドが邪魔をしつつも教えを乞うたり、のドタバタも面白かった。

現実の世界でもPCやモバイル機器など、どんどんハイテク機器は増えていくけど、それをどう使うのか、最終的には人間の力がものを言うなあ・・・と思いつつ、機械が全ての仕事をしてくれて、人間は遊んでいるだけで良い世界になったらいいのになんて夢想したり、未来に思いを馳せるきっかけになるドラマだった。

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