期待してただけに・・・ - ラヴソングの感想

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ラヴソング

4.504.50
映像
5.00
脚本
3.00
キャスト
5.00
音楽
5.00
演出
5.00
感想数
1
観た人
1

期待してただけに・・・

4.54.5
映像
5.0
脚本
3.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
5.0

目次

役がピッタリ

久々の月9と聞いてただでさえテンション上がっているのに、福山さんが元ミュージシャン役って。今もミュージシャンだからまんまじゃん!と思っちゃいました。だから劇中のギター演奏も様になってましたね。もはや違和感を抱く余地もありませんでしたよ。

あとはガリレオの時も思ったんですけどやっぱり白衣が似合いますね。しかも臨床心理士って要はカウンセラーのことですよね。これも合っていると思います。なんかこういうちょっと難しい系の仕事の役がすごいしっくりくるんですよね。ただ今回の役はちょっとラフな感じなんですが、そこがまたいい!湯川先生みたいにかっちかちのザ・研究者って感じじゃないのも案外似合ってますよね。

なんか飄々としている感じの役もありだなと思いました。こんな人が会社のカウンセラーとして来てくれたら何かと理由つけて通っちゃいそうです(笑)

さくらちゃんも役に合ってたと思います。吃音の役って結構難しいんですよね。それをあれだけナチュラルにやるなんてきっと相当練習したんでしょうね。今回が連ドラ初めてとは思えない演技力の高さだったと思います。初めての役がこんなに難しかったらどんな役が来ても大丈夫な気がします。あとはちょっと低めの声なのが私的に好きでした。ちょっと男勝りなさくらにぴったりな声質だったと思います。何よりあの小ささでバイクに乗るっていうギャップが良かったです。ヘルメットをかぶって颯爽と乗って走っていく感じがかっこよかったですね。仕事中の作業着姿もよかった。小さいからだぼっとした感じがとても可愛らしかったですね。ヘルメットをかぶった時なんかもう見た目の可愛さとのギャップがありすぎて最高でした。

私がこのドラマの中で一番好きなキャラは空一です。演じてる菅田君も好きなのでもうダブルでやられちゃいました。

だって好きな子の前で素直になれないなんて可愛すぎますよ。ずっと片想いしてるのにそれを言わないでいつも憎まれ口ばっかりで、あまのじゃくもいいところですね。でもものすごく一途にさくらのことを想っている姿は健気でしたね。等身大の男の子って感じがすごくあって身近に感じられる存在でしたね。さくらと空一のたまに出る広島弁がよかったです。ずっと聞いていたくなっちゃいます(笑)

歌がいい

劇中にさくら達が歌う歌がいいんですよ。ドラマの雰囲気にも合ってるし、バーで歌ってる時なんかその場にいたいくらいですもん。なんせさくらちゃんの声がいいんですよね。ちょっとハスキーがかっているからアコースティックバージョンで聞くともう耳が幸せになりますよ。

曲名忘れちゃったんですけど英語で歌っている曲はほんとにいい。アカペラで歌ってる時もなかなか良かったです。後は何より「soup」が好きです!恋愛をスープに見立てた歌詞が可愛いし、ドラマの中の世界ともマッチしていて終わってからもずっと聞いてます。さすが福山さん、いい歌作ってくれますよ。基本的にこのドラマに出てくる歌はどれもしっとり系が多い気がします。確かにこのドラマはじゃんじゃんするタイプの音楽は合わないのですごくよく考えられているなと思います。基本歌う場所がバーだっていうのもあるんでしょうかね。

愛の形

このドラマには色んな愛の形があったような気がします。さくらみたいに好きだけど叶わないから諦めて、そばにいると諦められないから離れるっていう選択肢を選んだり、空一みたいにただただずっと好きでいつでもそばにいる。たとえ相手が自分を向いていなくても何かあった時にすぐ気づけるようにするっていう形もありだと思います。夏希も神代のことがずっと好きだけどどちらかというと妹の位置にいて、そこから抜け出すことはできないんでしょうね。でもそれでもひっそりと神代のことを想い続けるっていうのも一つの愛の形なんじゃないでしょうか。結ばれるだけが愛じゃないってことがよくわかるドラマだったと思います。

春乃の存在

亡くなった神代の元恋人の春乃、一度もしゃべることなく回想シーンのみでしたね。しかも顔があまり分からないように影とかも入ってて・・・あえてそういう演出にしたんだとは思いますが、私的には一回過去の話をやってもよかったんじゃないかなと思います。夏希やほかのメンバーたちの話だけで春乃という人物を照らすのでは足りなかったのではないでしょうか。気持ち春乃を出してほしかったなっていうのが残りますね。春乃が亡くなった時に神代がどんな感じだったのかとかが分かれば、もっと物語に入り込めたのに。一度でいいから神代と春乃の絡みがある回がほしかったな。ちょくちょく後ろ姿とか引きの画だけしか出てこないので、逆に気になってしょうがないですよ。せめて一言くらいしゃべるシーンとかあってもよかったんじゃないですかね。しかもこの人が神代の人生に大きな影響を与えていたならもっとそこを掘り下げるべきだったんじゃないかなって。そしたら物語にもう少しふくらみが出たと思うんですよね。それがあるのとないのとじゃえらい違いですよ。なんかこの部分だけどうしてももやっとしちゃうんですよね。最後まで明かしきらずに終わっちゃった感が否めません・・・話聞いてるだけじゃなくてどんな人だったのか見てみないと分からないじゃないですか。そこがちょっと私的に惜しかったなって思ったところでしたね。

最後が・・・

久々の福山さんの月9でしかもタイトルがラブソング。これはもう神代とさくらが結ばれてハッピーエンド!だと思ったんですけどね・・・話の展開を見ていても一向に二人がくっつく気配が感じられず・・・さくらは間違いなく神代のことを好きになってたけど、神代がなぁ~どっちかっていうと恋愛よりは音楽っていう才能に惚れてる感じだからさくら自身を見てるってわけじゃなさそうな感じだったんですよね。まぁ、年の差もあるとは思いますよ?一回りも二回りも違いますからね。でもなんか妙に怪しい感じだったんですよね、神代のさくらへの態度。どことなく恋心もあったんじゃないかなって思えるようなところもあったし。大人しくその後も見てたんですけど、空一がさくらに急接近してさくら自身もちょっと揺らいでる感じがあったような気がします。神代に片想いしてるけど報われないってことが分かって。それでも諦められないでいる時に空一が入って来て揺れないわけないですよね。ましてやずっと一緒に育ってきた幼馴染ですからね。それが急に男になって自分に迫って来てるんですもん。神代どころじゃなくなるのも無理ないと思います。空一は見抜いてたんですかね?神代の気持ちを。だからあんなに食ってかかったのでしょうか?それともただ単にさくらの近くにいる男だからだったのでしょうか。それかさくらの気持ちを知っていながら何も応えない神代の態度がいけ好かなかったからなんですかね。神代さんもどこかそんな空一の言葉に動かされていた場面があった気がするんですけど・・・。

結局最後もあれはハッピーエンドなんですか?さくらと空一が二人で路上ライブやってて神代がそれを遠目で見て去っていくって。さくらは空一を選んだってこと?になりますよね。歌っている最中、空一とちょっと見つめあう的なあのシーンはそういうことなんですか!

ってことはこれは恋愛ドラマっていうよりはヒューマンドラマ?さくらが成長していく過程を描いた作品ってことになるんですかね。

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