洸と双葉でいいけど冬馬くん…！！ - アオハライドの感想

咲坂さんらしい主人公たちのどんでん返し

中学生の時におとなしくて女らしくて女たちから疎まれた主人公っていうのはよくある話なんですけど、この作品で新しいなーって思ったのは、そこから高校生はがさつに変身！ってところですよね。女子グループの中で孤立しないように、話を合わせて静かにおしとやかなまま生活してるっていうのが定石なのに、わざわざ大食いでがさつに変身ってなかなかないですよね。

そんな主人公双葉が、1人だけ想っていた男の子、洸。これはもうくっつくべくしてくっついてほしいと思っていました。

いや、いいんですよ？そりゃ最初から双葉と洸がくっつくことを望んできました。だってあれだけ恋い焦がれて、親の事情で離れて、でもどこかでやっぱり想っていて、ほかに変わりはいないんだっていうその気持ち。素敵です。でもさ…冬馬くん、かっこいいですよ？

冬馬くん切なすぎる

振られる可能性感じつつも、自分を見てほしくてがんばってるって…双葉はなんて罪な女なんでしょう。冬馬くん、ふつうにかっこいいですからね？？ことば1つ、行動1つとっても洸より輝いてますからね？？それを…振るかな～もう嫌だ～と思ってしまいました。もう開き直ってからの洸の行動もあからさまにがつがつ表に出していく感じになってるしな～見たかったツンデレなのに、冬馬くんのイケメン行動が目立ちすぎてそっちとくっついてくれ！！と思わずにはいられませんでした。しかも、双葉と洸がうまいこと話が進んだ後は、すごく駆け足感があったし、みんなの気持ちがおいていかれてしまった感がしなくもありません。

個人的には、中学校の洸がほんとにかっこよかったので、髪型とか短いほうが絶対よかった。うん。これは間違いない。

三角・四角関係のもつれが怖すぎる

ヒーロー側、ヒロイン側、気持ちを隠して応援しちゃって苦しくて…そうですよね、友達には自分もその人が好きだとは言えないですよね。でもどこかでだしぬくことを狙ってしまっている、汚い自分の姿も見えていて、それもまた複雑で、何を大事にしたら正しいんだろうとか、自分の気持ちに正直に生きることが果たして最良の決断なのかどうかとか。考えちゃうよなー。それを決めるのは相手の気持ち次第。恨みっこなしで当たり前です。でもそういう気持ちをあきらめるって、私はできるんだろうか…？？考えちゃいますね、こういう関係のもつれは。それが双葉といい、修子といい、各地で起きてるのでちょっとはらはらしすぎて疲れちゃう一面もありましたね。イラストはほんとに綺麗で、余計に悲しくなっちゃうんですよね。あーハッピーエンドなのにちょっと悲しい！