ゆる～い高校生のゆる～い日常ギャグ系＋スパイスにたまにの恋愛事情 - 君と僕。の感想

いまどきの高校生らしい、脱力

ほのぼの系で、日常のギャグストーリー。

今どきの「やる気がない」「燃え上がる方はださい」ゆる～～い男子高校生たちの話。

「勉強やだ～」「遊びは全力」「楽しそうな学校行事も全力」「好きな人ができた、どうしよう」

思い描く限りの青春を描いています。

高校前に読めばきっと憧れ、大人が読めば高校生の時の記憶が蘇る

この作品のいいところは、

日常に隠れていた、ほんの一瞬の青春一片一片を、丁寧にピックアップしている事。

大人になり読んでいると、「あ～！こんな行事があったな」から「自分はこんな風に送っていたな」「友人とこんな会話してたな」と

ごくごく当たり前で日常的で、青春だとは思ってなかった出来事たちだったが、

上手にピックアップして刺激してくれるため、色鮮やかに高校時代を思い出すことが出来ます。

また、それが美化した記憶でも、思わず当時を思い出してキュンと悶えさせてくれます。

（人によっては、嫌な思い出まで思い出すので、心当たりがある人は、自分を当てはめて読まない方がいいです（自分が一部そのような感じで読んでます））

入学前ならきっと憧れになるでしょう！でも、夢は夢として、現実の高校生活をめいいっぱい楽しんでほしいです。

イケメン双子、メガネ、女みたいな男の子、触覚ハーフ

そんなタイプの男の子であるが、優しい画風によって「さがせば居そうな男の子」になっていて、さらに親近感が湧きます。

ただし、イケメン双子の片割れと触覚ハーフが起こす珍事は、はっきり言って「ありえない」「腹が立つ」事が多々あります。（アルバイトで注文ミスからの勝手にミキサーを使って客に迷惑をかける、文化祭の準備中に逃げ回るなど）

いくらゆる～い日常ギャグ系だと言っても、その点は自分は読んでて心苦しいです。

しかし、心苦しいのを差し引いても、まったりのんびりしたい、キュンと心を悶えさせたい時にはぴったりな作品。

高校生ならではの恋愛事情

少女マンガなど恋愛全面押しではないものの、各男の子たちに甘くて苦い、高校生らしい恋愛事情が組み込まれていて、余計にキュンと悶えさせます。

自分に自信がないけどとても優しい女の子に。
自分の道を歩み始めた姉御肌のお姉さんに。
旅行先で出会った自分の夢を追いかけてる同い年の女の子に。
いつもそばで笑っていてくれた隣の家のお姉さんに。
好きな人がいて頑張ってる女の子に。

などなど、まさに純愛です。キュンキュンしっぱなしです。

思わず見届けたくなる姿です。のんびり脱力した日常ストーリーへのほどよいスパイスとなっています。