胸キュン!姉妹&友情愛!
真逆な姉妹
破天荒な自由人な妹の美咲(石原さとみ)と、役所勤務で真面目な姉の葉月(松下奈緒)。性格も設定も真逆な姉妹のやりとりには毎回笑いました。しかし、心に秘めた真意には似たものがあり、形や表現が違えども、姉妹を互いに思う気持ちや内に秘めたものがあり。最初は単なる姉妹物語と思いましたが、とても奥が深くてい女性同士の友情にも取れるものがある作品でした。正に「理想の姉妹」を描いているドラマと感じました。
美咲の秘密と葉月の思い
妊娠が発覚したと共にそれを隠しお金を貯める目標と同時に別の目標を設定して日記に綴っていた美咲。妊娠と病気を自覚した上で覚悟を決め少しでも前に進まなければと1日1日を大事に全力で過ごす美咲に対し、葉月はやりたい事も先の目標も見定める事が出来ずに過ごして行く中で、自分と対照的な美咲にひっかきまわされながらも少しずつ美咲の前向きな気持ちを汲み取り、日々には無かった前向きな日々を心がけて行き楽しみができる変化のある日々がやってくる。対象的な2人のバランスとポジティブに進んでいく2人を見ていると友達関係も恋人関係も、夫婦も。無いものを補いながら良いところを見つけて行く事が真の支え合いとなるのでは、と思わされました。美咲の真意を知った後で今までの行動や発言を思い返し「単なる自分勝手だけではなかった」と葉月の心に響き。破天荒で手がかかる妹にへ、改めて愛情や愛おしさや、見えて居なかった現実へ連れ出してくれた事に対する感謝が出てくる。本当に理想の姉妹です。
何と言っても「永人」の誠実さ!
昔からの友達として美咲とも葉月とも交流のある永人。兄である宗一郎と美咲の事を知らず、本心を隠してでも美咲に対する思いから「近くで見守っていたい」という切実で純粋な思いには胸を打たれました。序盤から永人が美咲に好意がある感じはしていましたが、そこまで徹底してでも好きな人のそばで力になりたい。そんな姿に心を打たれました。妊娠が発覚した後も、美咲を責めたり問いつめたりするでもなく、美咲の性格や本心を聞かずとも見抜いているかのような永人の対応。自身の気持ちを封じ込めてでも大切にしている相手へ対する兄の対応へのイラ立ち。本当の愛だと思いました。なんとなくわかるんです。友達として何から何まで解り合っている異性の友達に対し、恋愛感情が邪魔で関係性を壊してしまうもったいない事態をおこしてしまう、という気持ちから一歩踏み出せずに見守る感じ。しかし、その感情も結局は伝えなくては真意も互いの気持ちも人として伝わらない。兄の子供を身ごもっていると知ったときの永人の気持ち、美咲の複雑な気持ち。永人は自分の気持ちを押しつけるのではなくグッと堪え悩み、何が今の美咲にとって一番良い事なのかを考え。ただ見守る。しかし、人の感情は時に暴走してしまうし吹き出してしまう、それが人間味だと思う。そんな人間味がみられた、ベッドのキスシーンが一番の印象だった。
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