飼い犬への妄想が止まらなくなる!
ご主人様愛にあふれている!
飼い主の恋愛やあれこれを犬目線で見るのが新鮮です。主役犬のマメは飼い主の郁ちゃんがとにかく好きで好きでたまらないので、嫌みな部分がない。郁ちゃんに何があっても大好きが伝わります。
ヨークシャーテリアのセバスチャンも他人に対して自分勝手なご主人様を愛して信じて疑わない!
そうそう、犬って絶対的にご主人様を信じてるんだよなぁと再認識します。
犬フィルターを通して見れば、世界はほんわり暖かく感じるんですね!
犬に助けられることはたくさんある。
マメの妄想が暴走してるときは、えてして何かしら事件が起きる!その妄想がまぁ面白いこと!
でも、きっとペットっていうのはご主人様の一挙手一投足にアンテナを張っていて、何で笑ってる?何で困ってる?って四六時中考えてると思うんです。もしかしたら自分ことかもしれない!なんて。
自分ちのわんこが何を考えてるかってじっと見つめちゃいます。
最近の研究では、犬は人間の言葉以外にもその口調などから雰囲気を察したりすることがわかってきています。私たちが思ってる以上に犬は人を気遣っているのです。
マメたちのように私たちを助けてくれる時って気がつかないだけで実はたくさんあるんじゃないでしょうか?
犬を飼う前に読んでほしい。
犬に関する問題についても時折描かれてますね。
一時期大ブームになったハスキー。その後どうなったか知ってる方は少ないはず。ハスキーの源さんは本能で遠吠えするだけなのに、北海道の知り合いに譲られてしまいます。
捨てたわけではありませんが、ブームに乗って安易に飼ってしまった結果です。
手放した恵ちゃん、手放された源さん。このことはいつまでも二人に影を落とします。お互いに自分のせいだと。一生忘れることはできないのでしょう。
決して、漫画の世界だけの話ではありません。
捨て犬、保護犬、そして保護犬譲渡、犬への過剰とも言える可愛がり、海外のペット事情など、心の片隅に残っていくのです。
犬を飼うということは一つの命と生活を共にするということ。命を預かるということです。ペットを物のように簡単に買えてしまう現代に社会的に考えないと。
特にこれから飼おうと思っている人に読んでもらったら、かわいいだけじゃ犬とは暮らしていけないことを少しでも感じて、そして考えてもらえたら人も犬も暮らしやすい社会にほんのちょびっと近づけるしれません。
とはいえ、とてもソフトに描かれているところが押し付けがましくなく好印象です。
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