パティスリーMON のあらすじ・作品解説
パティスリーMONはきらによる少女漫画で、2006年から2009年にかけて「YOU」(集英社)で連載された。単行本はクイーンズコミックスユーより全10巻が、更に連載終了後に発表された短編を収録した完結編が2014年に刊行されている。 主人公の山崎音女は高校時代に憧れていた家庭教師の土屋と趣味のお菓子作りブログを通して再会し、パティシエとなっていた土屋が働く洋菓子店「パティスリーMON」で共に働くことになる。しかし、オーナーシェフの大門は音女の存在を快く思っていないようだった。 パティスリーを舞台に、恋に対して夢見がちで恋愛経験のない音女と、繊細で優しいものの感情表現が不器用な大門、恋人がありながら音女のことが気になる土屋、更に土屋の恋人・雪が繰り広げる四角関係がこの作品の見どころ。 また、大門や土屋、タロウ・ジロウといった仲間たちに囲まれてパティシエールとして成長していく音女の姿も丹念に描かれている。
パティスリーMON の評価
パティスリーMON の感想
まず、ケーキがおいしそう!
純粋なヒロインとヒロインを取り巻く環境、日常的な様な非日常的な様な雰囲気が好きです。何度も読み返したくなるような作品で、まず何より出てくるケーキが本当においしそう!ちゃんと監修されているので想像しやすく、実際に食べてみたいケーキばかりでした。ただ、最後に向けて何となく駆け足のようにも感じました。完結版が出てからやっと全部が拾われてすっきりした様な感じがしました。最初は完全に当て馬の様なちょっと嫌な役の様な雪もだんだんと素直さが見え、自分の事をよく理解している分、自分の気持ちの伝え方が下手でつい試したりしてしまう所も可愛く見えてしまう程でした。笑そんな雪に寄り添いつつ、良い距離感を築いていこうとする先生に男としての器の広さが見えとても魅力的でした。音女ちゃんが意外とズバズバ意見して、自分の意志がしっかりしているのは年齢の割に大人だなーっと思いました。太郎次郎のいなし方や梅ちゃんへの接し方...この感想を読む