KがJをエージェントに選んだ理由がここに - メン・イン・ブラック3の感想

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KがJをエージェントに選んだ理由がここに

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
5.0

目次

JのKに対する思い

なにかと正反対の二人ですが、父親を幼い頃に失ったJにとってKは父親のような存在だったのでしょう。Kの存在がアニマルボリスのタイムワープの影響で消えてしまったあと、必死にKの存在を探します。そして地球の未来を守るためと、Kの命を助けるために過去にタイムワープします。

Kがいなくなった世界では、アークネットが配備できなかったため、地球がアニマルボリスからの驚異にさらされますが、Jが過去にタイムワープしたのは、もちろんKにアークネットを配備させ、未来をもとにもどすためでもあったのでしょうが、どちらかというと、Kの命を守りたいというのが一番強かったのではないでしょうか。誰もKの存在を知らないということにも我慢ができなかったのではないかとも思われます。

最後に自分が子どものころ一緒にロケットの発射を見たのがKだったことを知ったとき、Kが自分をエージェントに選んだのも、果たせなかった父との約束を自分を通して果たそうとしたのだと感じたのではないでしょうか。

未来の選択肢は無限にある

未来に起こることを少しでも早く知ることができたらどんなにいいだろう、そんな風に思っている人は多いでしょう。そのため大きな決断を迫られる時には、占いに頼ってしまったり、予言と言われるものを聞けば、それを信じてしまったりするのかもしれません。

ここでは、選択した結果に対する未来を見ることができる宇宙人グリフィンが登場します。彼が言うには「未来には無限の選択肢がある」ということです。そしてどれを選択するかによって未来が変わってしまうことがあるということです。つまり今の現状は無限の選択肢のなかから選ばれた結果だということになります。では、もし違う選択肢を選んでいたら・・・。無限の選択肢があったとなれば、誰もが当然思い付くことではないでしょうか。しかしそれは100%自分の人生が悪かったと思わないのと同じで、違う選択肢を選んだからといって、それが100%良くなるあるいは満足するということはないでしょう。

人間はある程度の不満があることで成長できる生物なのだと思います。不満があるからこそ、それをどうにかしたいという欲求が生まれ、努力するのです。したがって、どの選択をしたところで「やっぱりあのときこうすればよかった。ああすればよかった」という思いがなくなることはないでしょう。それであれば、自分が意識的でも無意識でも選択してきたことに自信を持ち受け入れ、次の行動を決める方が健全なのかもしれません。

KがJをエージェントにしたわけ

KがJをエージェントに選んだのは、果たせなかったJの父親との約束のためとも思われますが、Kは若き日にタイムワープしてアークネットを配備するのに協力した、Jのエージェントとしての才能を間近で感じています。Jにとって今回は若き日のKとのコンビですが、40年後のKにとってJは長い間待ちわびていた相棒だったのでしょう。KにとってJは40年前に出会った優秀なエージェントなのですから、Jをエージェントにするのに迷う必要はなかったでしょう。またアークネットを配備できたのはJの協力があればこそできた偉業だったので、Jがエージェントになることは単にKが相棒にしたいというだけでなく、グリフィンの言葉を借りるのであれば、地球を救うための絶対条件として組み込まれていたことだったのでしょう。

答えを知りたくないことは質問しない

KはJに「なぜそんなに幸せよ?」と聞かれると「答えを知りたくないことは質問しないからだ」と答えます。基本的には、質問とは知りたい答えがある場合にする行為ですが、すべての人がそう思っているわけではないようです。それどころか、どちらかというと「自分が望む答えがほしいために質問する」といった人のほうがはるかに多いようです。

では何が違うのか。自分が望む答えがほしくて質問する場合、これは確実に自分の中で答えが決まっています。ただその答えに対して同意がほしい・その答えに達したのは自分だけではないといった後ろ盾や自信がほしくて質問しているだけなのです。そのため、相手が自分の望まない答えを出した場合、むきになって反論し、自分の答えが正しいことを相手に納得させようとします。これがKのいう「答えを知りたくないこと」の一例なのではないかと思います。正しい答えがほしいのではなく、相手自身が導き出した答えを知る気がないのであれば質問をしない、といったことなのでしょう。質問をしさえしなければもし相手と自分の答えが違っていても、腹をたてるといった感情は生まれません。その結果腹を立てる場面が少なくなり、幸せに過ごせるということだと思います。ではどうしても同意がほしい場合どうしたらよいのか、それは相手にどう思うかと聞くのではなく、自分の思っていることを単純に報告すればよいでしょう。最初に「そうなんだ」とだけ言ってほしいと言うのもよいかもしれません。

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