今まで選んできたきた道に自信をもつこと
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未来の自分から手紙が届く。
実際ありえないけれど、「もし未来がわかったら…」と昔からよく考えていたことが、この映画のテーマだったので、すぐ内容に引き込まれました。
手紙に書かれている内容に従って、未来の自分とは別の未来の道へ導かれていく主人公。味気のない言い方をすると、未来の自分がかんじていた「あの時こうしておけば…」「あの時あれをしなかったら…」などの、いわば“タラレバ”を過去の自分に託してなくしていく物語のように感じました。
同時に本来の未来ではいない彼の命を救うという友情と恋愛もテーマになっていて、非現実的な設定の中で繰り広げられる学園もののラブストーリーが面白かったです。こんな青春時代を送りたかったなぁとも感じました。
ただひとつ気になったのが、未来の自分は結婚していて子どもも授かっているということ。
それなのに、過去に失った好きだった彼のことを悔やんでいるということ。
もちろん友達だったので、死を悔やみ、なぜきづいてあげられなかったのかと後悔するのはごく自然なことですが、主人公は完全彼に恋心の念をもって後悔しているように感じました。だとすると、果たしてもしその彼が生きていたら、今の旦那さんとは結婚したのか?過去の自分に未来を変えて欲しいと託すということは、彼が生きていたら、その彼と結ばれたかったという気持ちがあるのか?そうすれば、過去の自分は、その先の未来でおそらく今の旦那様との子どもとも、会えなくなるということになるがそれでもいいのか??その結婚は妥協??などとちょっとひねくれたような疑問点も出てきてしまいました。また、パラレルワールドが存在するという話でしたが、このような未来と過去を行ったり来たりする話は、私は昔から深読みすると訳が分からなくなります…。この作品は、パラレルワールドがあって、未来の自分の運命は変わらなくて、過去の自分は別の道を歩んでいくという締めになっていましたが、過去が変わったかなんて未来の主人公にはわからないし、そもそも今の人生に後悔してるから過去をかえたかったのかな?とかいろいろという考えると、?マークがいっぱい残る後味になってしまいました。
パラレルワールドがどうのこうのと考えると訳が分からなくなりそうでしたが、全体を通してはとても素敵なお話だった。
学生時代の淡い恋愛や友情、青春時代がとても素敵に描かれていて、こんな青春時代が送りたかったーと思わせてくれる作品でした。
過去が変わったら未来は人の運命を変えるほど大きく変わるのか?
私も過去に「あの時あぁしておけば…」などの後悔は沢山ありますし、もし今の道を選んでいなければ、どうなっていたのかなと考える時があります。きっと誰しもが考えたことのあることではないでしょうか。きっとこの作品の原作は漫画ですが、作者もそんな想像や妄想からこのストーリーを考えたのではないかと私は思いました。
変えたい過去や、望む未来を言い出したらきりがないですが今の人生に、自分が選んできた道に自信を持って未来を見ていきたいと感じました。
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