物語シリーズ大好き
物語シリーズ第二弾。
アニメのシナリオ、シャフトの独自の背景や世界観、内容の濃さ全て満足。喜び、悲しみ、喪失感、ワクワク、ドキドキ、感動などのありとあらゆる感情を味わえる。
背景はいつも斬新で、高く積み上がった机など普段の日常でもなかなか目にしないものがあるが、全く違和感なく見れるところがすごい。
独自のセリフの言い回しで、言葉使いや言葉遊びみたいなものも、このシリーズ作品の醍醐味であり、楽しみにしているファンも多いのではと思う。
全作品から今作品、その他の作品、今現在は映画。それぞれでアニメの中の時間が進んだり戻ったり、前後したりしているので、良い意味では何度でも楽しめるし、悪い意味では予習復習や記憶力が必要である。このような楽しみ方ができる作品には今まで出会ったことがない。
単に内容が面白いから。というだけでは終わらない。その後にいろんな楽しみが待っている。
今回の偽物語も他のアニメと違い少し時間が短めで、回数もそんなに多くない分、内容が凝縮されていて濃いものとなっている。
そして化物語の重要人物であった忍野メメがいない。最初は忍野さんいないのかと寂しい気持ちで見ていたが見る前の気持ちを忘れてしまうくらい、のめり込んで見てしまっていた。それだけ展開が早い。
この作品と前作品、どこが一番変化したのかと考えた時このアニメを見た人は何を一番に挙げるだろう。人によって違うとは思う。キャラ、内容、いろいろある。でも私は主人公の阿良々木暦の成長だと思う。彼の成長によって妹二人をあらゆる手で助ける。そこが前回の作品と今回も作品の大きい変化だ。後は周りの環境だと思う。忍野さんの卒業はもちろん、壁を作っていた周りの人物が心を開いて変わっていくから、彼自身も変われたのではないかと思う。阿良々木くん自身が変わったから周りも変わったのか、周りが変わったから彼自身も変わったのか、そんなことを偽物語を見て考えていた。
推しキャラがいる人もそうでない人も楽しめる。
今回の偽物語は妹二人のストーリーだが、前回の作品のキャラももちろん登場するため、推しキャラがいる人も楽しみにしていた作品だと思う。ただ忍野メメがいないため、忍野メメの声優さんが好きな人は少し寂しいと言った気分だろう。私もその一人。忍野メメという人物と小野さんの声がとてもよく合っていた。私としては忍野メメの胸に染み込むようなセリフが大好きだったのだが今回の作品で見たり聞いたり出来なくて非常に残念だった。
忍野メメはきっと阿良々木君なら任せられる。大丈夫だ。という気持ちで街を去っていったのだろうと思うとなんだか切ないが、これからさらに成長するのだろうかと考えると楽しみでもある。
個人的には主人公の阿良々木暦と八九寺真宵のやりとりや、掛け合いが大好きだ。なんとも言えないくらいに絶妙なやりとりをしていて、これぞ物語シリーズという感じがする。
そして新しいキャラの登場。何者なのか、どんな人物なのか、最後の最後まで少しの疑問を残したままだった。ただ一つ言えるのはこの先に重要人物となり得るキャラもいるということだろうか。現時点ではあまり好みではないキャラクターも展開するにつれて好きになるということもあった。
そしてキャラクターに関しては誰を見ても、誰に注目しても声優陣が豪華だ。現在活躍中の方が性揃いしているので、アニメ好きにとっては感動。他のアニメを見ていても、これ暦お兄ちゃんの声だとかといった楽しみ方ができる。ただ物語シリーズはセリフが長い、難しい言葉つかい、アップテンポ口調で声優さんは大変だろうなと個人的に感じている。
音楽にも注目。
前回の化物語もそうだったが、今回の偽物語でもオープニングソングとエンディングソングはストーリーごとに変わっている。オープニングとエンディングソングを飛ばして見ていた人は是非改めて聞いてほしい。
特にオープニングソングはストーリーごとに変わっていて今回は火憐ちゃんと月火ちゃんが歌っている。そしてキャラと音楽がよく合っている。歌詞もメロディもまさに最強だと私は個人的に感じている。前回もいろんなキャラが歌っていたが、今回も本当に裏切られることはない曲となっている。
エンディングソングもまたストーリーごとに変わっている。こういった手の込んでいるところが物語シリーズのファンを魅了させているところの一つだと思う。エンディングはエンディングらしい、つまり一話一話の終了にふさわしい音楽だと思っている。
最初はなんとなく聞いていた曲も改めてじっくり聞くと結構良かった。ということを経験した人も多いだろう。私はまさに今回の偽物語のエンディングソングがそうだった。基本的に音楽より内容だとは思う。だけど物語シリーズはオープニングに気を取られてエンディングはあまり興味がなかった。でも何度も見るたびにいい歌と思えてきた。
偽物語は何をとっても面白かった。内容、音楽、キャラ、どれもこれもいちいち面白い。
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