エイリアンVS団地の悪ガキ - アタック・ザ・ブロックの感想

団地でおこる大騒動

物語が基本団地のみでおこったできごとってのがいいですね。こういうエリアンものってけっこう広範囲での戦いになることが多いので、とても新鮮な気持ちで見られました。なぜ団地のみにエイリアンが襲撃してきたのか、そのあたりの設定もしっかりとしているのが良かったです。そこまで予算があるような映画では失礼ながら思えなかったのですが、ちょっとチープな感じがコメディ感をだしていて、ちょっとグロイ表現があったとしてもグロイなって感じがしないんですよね。良い感じのバランスで成り立っている作品だと私は思います。団地というのは子供たちにとっては、一つの世界だったりします。子供達の視線で描かれている映画ですから、狭い空間でも壮大な大冒険に見えるんですよね。このあたりの見せ方とか本当にうまいなって感じました。

どんなに悪でも子供

強盗や葉っぱ売り。タバコをやったりととても悪い子たち。でもどんなに悪いことをしていきがってても、中身ほまだ子供だなっと。同じ団地の人だったら強盗しなかったとモーゼスが言うのですが、これは団地だけがモーゼスにとっての世界ってことだと私は思うんですよ。こういうまだ視野が狭いところとか子供だなって。でも大人の部分も持ち合わせてはいるんですよね。それはプロブスとメイヘムへの行動や態度でその面が垣間見れたと思いました。そして最後自分でちゃんとカタをつけると言ってのあの行動。部屋に誘い込んで一気に爆発でやるなんて、普通なら危険だしびびります。でもそれを自分で有言実行をするのは、そうとう責任感があるかと。まだ子供ですからこういう経験をした彼はきっと素敵な大人になりそうだなって私は思います。

悪ガキからみた警察

この映画にでてくる警察はけっこうガラが悪く、理不尽な印象を受けます。でもこれは悪ガキからみたときの警察の印象なんですよね。たぶんこの団地の悪ガキたちは警察にも有名なんでしょう。先入観で彼らを常に見ているから、悪ガキたちからみたらああいう印象になってしまうのだと思います。でもあれだけのエイリアンの襲撃があったのに、あの対応は少しひどいなって思います。怪我もしてますし、普通だったら捕まえることよりもまずは怪我の手当てですよね。最初の方は仕方ないことだとは思いますが、最後の方は警察ももっと優しくしてあげればいいのにって思いました。それにもっと大騒ぎしても良い事件ですしね。あれだけハッキリとしたエイリアンです！映画の後日談がちょっと気になります。