題名に騙されるな!続き物じゃないよ!
なぜ単体映画なのにPART2とついているのか?
この映画の題名はサスペリアPART2です。
サスペリアという映画があります。その続編だよねと思ってレンタルしそうになりますが、
全然違います。
なぜこの映画がサスペリアPART2という題名になったかというと、同じダリオ・アルジェント監督のサスペリアという映画が日本でヒットしたからです。
本当はサスペリアよりこの作品の方が前に作られていたのに日本公開がこちらの方が遅かったので勝手な邦題を付けられたようです。
サスペリアの名前をつけていると売れると思ったのでしょう。
両方見ましたが個人的にはこの作品の方が私の好みであります。
余談ですがサスペリアの続編が見たいなら「インフェルノ」をレンタルして下さいね。
殺人犯に翻弄される主人公と私たち
この物語は殺人犯を追う主人公目線のお話し。
実は殺人犯が映っている、そして主人公も見ているのに気づかず危険を冒しても真実を追い求めます。
ラストシーンになった時に、あ!こいつが犯人だったの!?映ってたじゃん!
とアハ体験出来るホラー映画になっています。
犯人は身近な人物…そこにたどり着くまでが長い道のりなんです。
主人公と一緒に推理しながら見ると楽しめますね。
しかし!なんとDVDの編集によっては殺人犯が映っているシーンをカットしているものもあるようです!
それは本末転倒。必ずノーカット版を見るようにしましょう。
心地よいようなうるさいような、不思議な音楽
この作品といえば音楽ですよね!
ゴブリンの音楽が流れています。
この映画以降ダリオ・アルジェントの作品といえばゴブリンの曲!
軽快な音楽なんだけどどこか半音ズレてるような感じで人を不快にさせる不思議な音楽。
その音楽に乗って起こる殺人事件、音楽に重なる悲鳴。
人の心を打ち抜く力を持っている音楽だと思います。
1度聞けば頭から離れない音楽!素敵だと思います。
誰かが死んだり、死にそうになった時に同じ曲が流れるので「この人も死ぬの?」とドキドキしながら見ていました(笑)
古いけど洗練された映像
この映画は古い、確かに古いけどそれを感じさせない洗練された映像。
1つ1つのシーンが美しくて美しくて。
イタリアの映画なので(関係ない?)私的には白と黒が基調になっているように思います。
なので殺人が起こった時の血の赤が綺麗に映える!
グロいシーンもあるはずなのに、そう見せない、嫌な気分にならない、そのあたりがイタリアの巨匠ダリオ・アルジェントの腕だなと思います。
何度見ても映像の美しさと音楽の良さを実感出来る貴重な作品だと思います。
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