ワイルドバンチのあらすじ・作品解説
ワイルドバンチは1969年公開の西部劇を題材にしたアクション映画である。 ハリウッドを干されていたサム・ペキンパーが4年ぶりに監督に復帰し、ウォロン・グリーンとロイ・シックナーが考案したストーリーをさらにウォロンとペキンパーが脚色した物であり、時代に取り残された無法者達の美学を描いた『最後の西部劇』と呼ばれる作品である。 また、アクション映画ならではの暴力シーンの新境地(スローモーション撮影)を与え、ラストの壮絶な銃撃戦は11日間も数台のマルチカメラで撮影に及び『死のバレエ』・『弾道バレエ』という名を付けられるほど後に映画製作者に多大なる影響を及ぼしている。 主役のパイクを演じたのは「麗しのサブリナ」(1954年)のウィリアム・ホーデン。 この作品はワイルドバンチというリーダーのパイク率いる強盗団があるガンマンの銃撃戦に巻き込まれ命がらがらで仲間のエンジェルの故郷へ逃げ込むが、エンジェルの恋人が政府軍に連れ去られてしまったことで政府軍との壮絶な戦いを繰り広げていくという内容になっている。
ワイルドバンチの評価
ワイルドバンチの感想
ハリウッドの異端児サム・ペキンパー監督が、歴史の転換点としての西部の時代の終焉を雄大なスケールで描く挽歌「ワイルドバンチ」
西部劇は1960年代半ばからのマカロニ・ウエスタンの席捲という、時代とアメリカそのものの社会状況の変化に伴い、それまでの定型的な様式美等を打ち破り、「明日に向って撃て!」と共に「ワイルドバンチ」がその方向性は全く異なりますが、西部劇のパターンを完全に解体し変革しました。 このサム・ペキンパー監督の「ワイルドバンチ」は、西部劇の歴史の中で、この映画ほど公開当時、アメリカで数多くの非難を浴びた映画は他にありませんでした。 まず女性の映画評論家や映画ファンが怒りの声をあげ、続いて良識派と言われる映画評論家や映画ファンがそれに同調し、西部劇のファンまでが不快感をあらわにしたそうです。 あの西部劇の王者ジョン・ウェインが「こんなもの、西部劇じゃない」と罵倒的な感想を述べたとも言われています。 確かにこの映画を表層的に観ただけでは、このような評価を受けるのも無理からぬところがあり、例えば有名なこの映画での最...この感想を読む
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