本当の詐欺師は誰
面白い!
詐欺師のお話なんですがすごく面白かったです。人間の欲をすごくリアルに描写した映画だと思います。アーヴィンよりもリッチーのほうがよほど詐欺師っぽかった場面もありましたが、最後の計画まさにプロだなっと!そして詐欺師ですが、アーヴィンは本当は優しい性格でもあるのだなって市長のことで思いましたね。すごく善人な市長を騙そうとしている姿はとても心苦しそうでした。基本的にはお金の詐欺に焦点をあてている映画ですが、じつはものすごく人の心理描写を大事にしてる映画だなって。何も考えずにみてしまうと物語は淡々としていますが、登場人物の目線になる度に違う気持ちになって見れそうなストーリーになっていると思いました。騙しているのか騙されているのかなど立ち位置がけっこう変わるので、集中してみないといけない作品でもありますね。
恋愛でみてみる
恋愛でみるとロザリンがかわいそうで。夫がシドニーと良い仲だと知りながらもなんとかつなぎとめておこうと努力してる姿が切ない。子供をつなぎとめる道具にしてるとか映画のなかでは言われていますがちゃんと子供を愛し悪い言葉を使っちゃダメとたしなめたりしてますし、最後だってママの口紅がついてるってシドニーが子供の肌を拭うシーン!これはロザリンがお別れのキスをしたってことですからね。ここはすごく好きな場面でその前にあの独特な匂いがするトップコートをもういあらないからってロザリンがアーヴィンに渡すところ。アーヴィンのために今までそのネイルをつけていたことがよくわかります。もちろん嫉妬し怒っている場面もありましたが、それだけ奥さんの愛は本物だったんだなって思います。
欲を目の前にした捜査官
リッチーはものすごく人間臭くていいですね。欲に目がくらみもっと大物をって思って結局逃がしたり。自分の作戦が正しいと突っ走って上司を暴行して脅したりとか。途中まではよほどアーヴィンよりも詐欺師に見えました。でも最後の最後!アーヴィンを詐欺師だということを忘れたのかすっかり信用しきってしまって見事騙されましたね!あの騙されたところは見ていてとてもスッキリしました!確かにFBIは正義かもしれませんが、その正義だって欲の前では悪になりえるというところがものすごく面白い展開だったと思います。人間どんなときも調子に乗らず、謙虚な姿勢が大事だなって思わせてくれる人物でしたね。騙し合いってところに目がいきがちな映画ですが、こういう人間の欲深い一面も描写してて面白かったです。
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