日常を気にせず笑えて、だけどちょっと深い、そんなドラマ
THE・クドカンなストーリーが面白い
さすがクドカン作品、細かい時事ネタや流行りのネタが細かく随所にちりばめられていて、毎回おなかを抱えて笑っていました。えなりくんが住職でしかも不倫キャラという時点で反則な気がします。その一方で全体として見ると、過去の過ちをなかなか謝罪できずにいる主人公たちが1歩踏み出す勇気やそれを決意するまでの道のりが描かれていて、自分のことについても考えさせられたり、勇気をもらえるようなドラマでした。ラストも結局学校を燃やしたのは主人公かどうか分からず仕舞い、だけど主人公は自分で自分が許せなくて学校を辞めてしまう、というところに人間味を感じて、ラストを見終わった後なんだかほっこりするような、見てよかったな、という気持ちになりました。
満島ひかり最高!
演技派で有名な彼女にしては珍しく、とことんコミカルな役柄です。特に第1話の「先生は!処女です!」のセリフは衝撃でした。そんなありえないセリフや設定も、ふつうの女優さんがやるとあまりに現実離れしていて興醒めしてしまいそうな感じですが、彼女がやると妙なかわいらしさがあったり、(多少誇張はされているものの)現実でもまぁ、こういうことももしかしたらあるかもしれないな、ぐらいに思わされてしまい、違和感無く最後まで見ることができました。彼女演じるヒロインが切れ味バツグンの突っ込みで、うだうだと悩む主人公や生徒をバッサバッサ切り捨てていく様は、ドラマを見終わった後にも爽快感が残るほどで、この作品の醍醐味のひとつなのではないかと勝手に思っています。
キャストが秀逸
満島ひかり以外にも個性派俳優が揃っていて、一癖も二癖もあるキャラクターを演じています。えなりかずきの妻で主人公にお色気ちょっかいを仕掛けてくる嫁に中村静香、えなりくんの不倫相手の保健室の先生に坂井真紀、坂井真紀と最終的にくっつく体育教師のサンドイッチマンの富沢たけしと挙げていけばキリがありませんが、それぞれが役柄にぴったりはまっていて、メインカップル以外のサイドストーリーも存分に楽しめます。生徒役の若手俳優も黒島結菜、森川葵、トリンドル玲奈、小関雄太などその後も定期的にドラマで見る顔ぶれが揃っていて何気に豪華です。生徒たちの恋愛模様や友情ストーリーも見ていると自分の青春時代を思い出してうらやましくなったりしてしまいます。そんな豪華キャストにめちゃくちゃさせる様子(例:錦戸くんにシスターの修道服着せたり、ブラジャー振り回させたり)が見ていて日ごろのストレスを忘れて思いっきり笑えて次の一週間への活力になるドラマです。
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