ごめんね青春!私の解釈ストーリー
ストーリー性がある
主人公である原 平助は自身の卒業した私立高校の教師である。彼は、14年前に起こした放火事件の犯人だ。親友であったサトシと平助が思いを寄せていた聖三島女学院の生徒であった蜂矢裕子が学校の屋上でキスをしているのを目撃する。そしてサトシに対しての怒り、裏切られたという失望感が大きくなってしまい、彼は持っていた打ち上げ花火をすべて打ちこんだ。そして、彼がうちに帰ると聖三島女学院が火事だと母親から知らされる。平助は自分の犯した罪の大きさと、怖さのあまり、本当のことを打ち明けることが出来なかった。平助の通っていた学校は通称とんこー、そして裕子が通っていた学校は通称三女である。ある日、とんこーの生徒が通学中に盗撮をしたと疑われ、携帯を三女の先生にとられてしまった。そこで平助は事情を説明するために三女まで足を運んだ。その距離はほんの100メートルだが、放火事件はサトシと裕子が学校が合併すれば一緒にいられる、という思いで起こった事件だと言われ、それから三女生はとんこーの生徒とは交際禁止という校則まで出来て、14年間険悪な状態なのだ。そして、三女の経営難で合併するしかないということを平助は聞かされる。しかし、両校長は断固反対。だが、学生時代から両校の合併を望んでいた平助は何とかして合併を成立させようとする。そして出た案が、1クラスだけが合併し、経過を見て、問題がなさそうならそのまま合併しようというものだった。この平助の案には皆が賛成し、平助のクラスととんこーの生徒の携帯をとった先生のクラスの合併クラスができる。
男女の壁
平助がかねてからの願いだった合併クラスができ、男子は大喜び。そりゃ、男子高校生はうきうきしますよ。しかし、三女がどうして今まで合併を拒んできたのかわかりますか?平助の放火事件で不仲になったのは確かです。それも理由の一つでしょう。しかし大きな問題がもうひとつ。それは学力の差です。三女の偏差値が60以上あるのに対して、とんこーの偏差値は40弱。これだけの差があると教育面からみても不安ですよね。男子は合併クラスに大喜びなのですが、女子は別。逆にみんなこの合併クラスを嫌っています。それもそのはず、大事な高校3年の時期に馬鹿な男子連中らと同じ教室に閉じ込められるのですから。生徒会長の中井さんが「貧乏くじを引いたと思っている」という言葉には何となく共感できますね。
青春というもの
これまでにもいろいろと面白い部分があるんですけど、やはりおすすめはここからです。高校という限られた時間。卒業までにできることは少ししかない。このクラスで何かしたい。やり遂げたい。そんな気持ちが男子にも女子にも表れるんです。期末テストで合併クラスが最下位になれば合併クラスは解消する、と三女の校長言われるんです。最初は男子だけが集まって勉強合宿みたいなのをやってたんですけど、教える人が足りないからと平助が頼み込み、女子がマンツーマンになって教えたり。文化祭でも塾があって忙しいという人との間でごたごたがあったり。見てて高校生らしいな、ってそんな気持ちになります。高校生って楽しくて、自由で、でも苦しくて、進路に悩んだり、恋をしたり。そうやって成長していく場なんだなってこのドラマ見てからつくづくそう思います。高校生活ってほんとにおもしろいんだ!ってだれもがそう思えるようなドラマです。
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