科学忍者隊という凄すぎる題材 - 科学忍者隊ガッチャマンの感想

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科学忍者隊ガッチャマン

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映像
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ストーリー
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キャラクター
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声優
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音楽
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感想数
1
観た人
1

科学忍者隊という凄すぎる題材

5.05.0
映像
5.0
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
声優
5.0
音楽
5.0

目次

レジェンドアニメの真骨頂!

私自身は、何回もされた再放送を視聴した世代です。しかし、放送当時に叩き出した記録は凄いみたいで、今となっては伝説に名を残す名アニメになりましたよね。インターネットの某フリー百科事典によれば、平均視聴率は20%超えとなっています。今の時代、こんな視聴率をとれるアニメなんて存在しませんよね。しかし、当時の時代背景やこのアニメを観れば、それも頷けるような気がするのです。

まず凄い発想だと思えるのが、近未来という言葉が流行していた時代ですし、「科学」の発展が目覚ましい時代だったと思うのです。そして、近未来を予想させる「科学」という要素はそれ単品であっても、子どもたちに非常に受けたでしょう。

さらに凄いのが子どもたちに受ける要素であった「忍法」「忍者」というものを加えたことです。幼少期には手裏剣や忍者刀ブームは必ず訪れるもので、それだけが題材であっても、鉄板で子どもウケが非常に良いものだと思うのです。

まず、「忍者」という大昔である時代劇のを思わせるもの、そして近未来を思わせる「科学」、この2つを組み合わせたことが、とても斬新だったと思うのです。この作品を機に、様々な作品が世に発表されることになります。「新造人間キャシャーン」「破裏拳ポリマー」「宇宙の騎士テッカマン」と同じ路線で、名作アニメが続々と誕生することになった、そのキッカケといえるのが、この「科学忍者隊ガッチャマン」といえるのです。

また「ガッチャマン」という命名も良かったのではないでしょうか。濁音を含んだ発音は、カッコ良いイメージを彷彿をさせますので、意図的に狙ったことのように思えます。またタ行の促音である「ッ」を入れたことも、カッコ良さを引き立てるものだったように思います。日本の歴史において、促音表記というのは比較的に歴史の浅いものだそうです。インターネットの某フリー百科事典によると、教科書などで促音表記をされるようになったのは1940年代です。このアニメ作品は1970年代に放送されていますので、登場して30年と比較的に新しい表記であったことは間違いないでしょう。

また言葉の響きも「タッタター」となることから、イントネーションが自然と生まれ、言うのも聞くのも心地よい発音なのではないでしょうか。

外観の部分だけでも、ここまで考えられていることが伺え、当時の制作スタッフの発想の豊かさや独創的な感覚は素晴らしいと思います。なかなかここまで斬新なアイデアって、今の作品にはないような気がするのです。乗り越えられない大きな壁だからこそ、レジェンドなのだと思います。

本当に先人の方たちは偉大ですね。

科学忍法の存在

もっといっぱい種類があれば良かったと思うんのですが、科学忍法は5人のチームで繰り出す「たつまきファイター」と、戦闘機ゴッドフェニックスによって繰り出す「火の鳥」の2種類でしたね。前者の「たつまきファイター」は、どの辺りが科学的な忍法なのか、疑問に感じる部分であります。また後者の「火の鳥」については、ボタンをポチッと押しているだけ、という誰にでもできそうで科学的だけど忍法なのか、という疑問があります。

これらは、後々にツッコミどころを残している部分も話題になるんですよね。観ていた視聴者はたいがい思う疑問だと思いますし、後々に話し合って笑ったり考えたり、話題のタネ・ネタになっている気がします。

これは、意図的にやっていることなのでしょうか。きっと偶然そうなった結果論のような気がするのですが、意図的に考えてやったことなら凄いですよね。

ちなみに「北斗の拳」というツッコミどころ満載の漫画・アニメ作品がありました。「北斗の拳」においては、ありえないことを意図的に描くことで、ツッコミどころを意図的につくっていたそうです。もちろん、話題づくりや作品自体の面白さ、ユーモアだったそうですが、ひょっとしたら、この「科学忍者隊ガッチャマン」にも同じことがいえるかもしれません。

ちょっと良い方向に考えすぎでしょうか?(笑

この作品における影響は今も継承されている

振り返ってみると今もシリーズが続いており、人気が高いコンテンツが思い浮かびます。それはスーパー戦隊シリーズと呼ばれる戦隊モノです。「科学忍者隊ガッチャマン」との類似点について考えていきます。

まずは、基本的には主人公チームは5人で構成されていることが挙げられます。そして、必ず主人公チームには女性が含まれていることも見逃せません。そして主人公キャラクターは、基本的には変身したり、戦闘スーツ姿で戦うという構成も同じように思えます。

それぞれ主人公キャラクターはそれぞれ専用の武器を使って戦いますよね。「科学忍者隊ガッチャマン」でいえば、バードラン、バードソーサーなどが挙げられます。毎年、番組が変わり題材に少しずつ変化があるスーパー戦隊シリーズにおいても、必ずそれぞれのメンバー専用の武器が設定されます。

そして、5人が力を合わせて繰り出す必殺技という点においても両作品においての共通項だと思います。

また、「科学忍者隊ガッチャマン」のゴッドフェニックスに相当するのは、スーパー戦隊シリーズにも欠かせない要素の巨大ロボットだと思われます。主要メンバー5人が乗り込み、操縦するイメージはそのままではないでしょうか。

そして、敵は組織化されており、地球征服や人類滅亡といった明確な目的があって行動している点があります。

こう考えると、すでに実写化された「科学忍者隊ガッチャマン」ですが、スーパー戦隊シリーズとして制作されても、実はスムーズに作品として仕上げることができるような気がします。実現する可能性は、とても低いと思うのですが、実現したら凄いことですよね。今の子どもたちにも「科学忍者隊ガッチャマン」という作品を認知させることにつながり、また世代を超えて、共通の話題ができることって良いことだと思うんですけどね。

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