不思議すぎる世界観に吸い込まれますね!
オープニング曲はギャクアニメのお見本!
オリジナルで制作されたこの楽曲は神クラスの素晴らしさで、ギャグアニメ作品としては最高峰の出来といえます。「きんぎょ注意報」という天気予報にもじった歌詞、ギャグアニメであることを一発で知らしめる音楽が素晴らしいです。また、歌手の方もプロなので当然なのかもしれませんが、めちゃくちゃ上手く、曲風に合わせてハマッていると思います。
感覚や直感で知らしめるこの曲は、本当に最高だと思います。またコナミの音ゲーと呼ばれるゲームセンターのゲームにも採用されていることが、凄いことなのではないでしょうか。アニメ作品は数多くある中で、この「きんぎょ注意報」の「わぴこの元気予報」が選ばれた、ということが名誉なことなんだと思います。
またこの曲のクオリティーが高いことで、「きんぎょ注意報」というアニメ作品そのものの認知が広くなったのではないでしょうか。アニメ作品とオープニング曲の相乗効果というのは、あなどれない部分であり、それだけアニメ作品の中で重要な要素だと思います。「きんぎょ注意報」と聞けば、この曲が脳内再生されます。またこの曲を聞けば、すぐに「きんぎょ注意報」を思い浮かべます。また楽曲そのものんお、テンポやノリ、メロディーが非常に良いことで、記憶の中にも残りやすいのだと思います。
ベタ褒めですが、それに値する楽曲に仕上がっていると思います。
ブッ飛びすぎている不思議な世界観
何故か、飛んでいる「きんぎょ」、しかも名前は「ぎょぴちゃん」です。「ぎょ」は金魚の「ぎょ」なのかもしれませんが、「ぴ」はどこから出てきたんでしょうか。どうでもいいことなのかもしれませんが、ツッコミどころが有りすぎて、どこをツッコめばいいのか、分からないくらいのアニメ作品です。
田舎の中学校という背景で描かれていますが、教室では、牛や豚、鳥などが授業を受けています。卒業した動物たちは将来、どのような夢や目標があるのでしょうか。
また学食や売店で売られている「焼きそばパン」はそれほど重要なポジションを担っているのでしょうか。そして、このアニメ作品が世の中に与えた「焼きそばパン」の影響は非常に大きなものだったのではないでしょうか。
「わぴこ」は本名が一切出てこないんですよね。本名が「わぴこ」なのだろうか、それにしても苗字はあるでしょうし、謎になっている部分も面白さを増長させています。
そして、アニメ作品にとどまらず、漫画や映画、小説など創作物の中でもなかなか類をみないことのような気がしています。このアニメ作品における主人公は誰なのでしょうか。それすらもボヤけてしまうほど、強烈なキャラクター個性であり、物語の展開であり、不思議な世界観なんです。
一応、インターネットの某フリー百科事典で検索すると主人公は「わぴこ」、そしてもう一人の主人公として記載されているのが、藤ノ宮 千歳(ふじのみや ちとせ)ということになっています。
はい!?
逆じゃない!?
ギャグですか!?
物語のあらすじ・展開から考えると、本来の主人公は藤ノ宮 千歳(ふじのみや ちとせ)のはずなんです。しかし、それをも無視する物語の展開がブッ飛び過ぎていることが、この作品の面白さの根幹にあるものではないでしょうか。
悪い意味ではないのですが、原作者がどういう世界観をもっていて、凄い発想をされる方なのだと思います。正直、私はこの原作者の作品をこの「きんぎょ注意報」しか知りません。その前や、その後にどんな作品を描かれているのかも存じ上げません。しかし、この作品の中に光り輝いているセンスをみると、凄い才能をもった方なのだと思えます。普段から、不思議な感じの天然キャラなんでしょうか。このアニメ作品の中の「わぴこ」のような方なのか、と想像するのも楽しいです。
もうひとりの主人公(笑
フリー百科事典には、もうひとりの主人公と記載されている藤ノ宮 千歳(ふじのみや ちとせ)は、父親の会社が倒産して、財産を失って転校してくるキャラクターです。本来は、それだけで悲壮感は凄いはずなんです。その部分だけと切り取ってしまえば、「小公女セーラ」ですよね。しかし、このアニメ作品はギャク路線で展開されていきます。極稀にシリアスな展開にもなりますが、徹底したギャグ路線であることは否めません。
その背景の中で、こういった暗い設定とのギャップも、この作品の楽しさのひとつといえるかもしれません。
意外とブッ飛んでいない登場人物
「わぴこ」がブッ飛んだキャラクターであるわりに、世界観もユニークであるわりに、他の登場人物は比較的に個性が抑え目であると感じます。比較対象として、「わぴこ」が飛び抜け過ぎているから、そう感じさせるだけなのでしょうか。
しかし、北田 秀一(きただ しゅういち)こと秀ちゃんは、この作品でもっとも真ん中にいる存在だと思います。彼自身が真面目であるがゆえに、他キャラクターの個性が光るともいえ、重要な存在といえる気がします。
そして葵(あおい)においては、金髪にサングラスという、謎の多いキャラクターですよね。あの見た目からは「機動戦士ガン○ム」の○ャアを思い浮かべてしまい、笑えるポイントのように思います。それを象徴するように計算高く、機転がきくという頭の良さ、立ち回りの上手な存在だと思います。「わぴこ」とは違った笑いを生み出すキーパーソンになっていますよね。
主要人物と呼べるのはこれぐらいでしょうか。他にはスポットがあたる登場人物には、凄い個性のキャラクターがいます。しかし、主要な登場人物としては、「わぴこ」の個性と比較して、案外、抑え目であるといえるのではないでしょうか。
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