衝撃映画体験
すごくすごく面白い映画体験だった。ずっと静かに緊張していた。きっとそれは時々入れ込まれる無音シーンや、はっとするような表現方法によるもの。静かなんだけど、なんだろう、ずっと頭で考えているような。最初全然関係のない3つのカップルが出てくる。このカップルたちはどうこれから交わってひとつのストーリーとなっていくんだろう?まずはそこに意識が集中する。どんどん絡まっていくようになる。たとえばその交わりはたまたまそこにいたから。たまたま道で出くわしたから。たまたま開いた電話帳にその電話番号が載っていたから。たまたまその苗字だったから。いろんな偶然の積み重なりが彼らを出会わせ、ひとつのストーリーを形づくり、その先の展開へと彼らを導く。
やっぱりタイトルがテロリズムだから、どうしても現状起こっている様々な問題を想起させられた。どのテロもお互いの小さな気持ちのすれ違い、ちょっとしたボタンのかけ違い、本当にちょっとしたことをきっかけにおこってしまっているんだろうと想像させられた。ベルギーを選んだのもたまたま?たまたまそのフライトが安かったから、時間がよかったから、そのフライトしかなかったから、だからその瞬間、その場所に居合わせた。そんなことの積み重ねだったんだろう。
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