雅で平安な雰囲気に現代語が飛び交う
原作マンガの感想でもありますが、超訳ということで、大分かみ砕かれた内容で、時代物にやや抵抗があっても、割とすんなりその世界観にはいっていくことができました。平安時代も現代の恋愛もさほど変わらないのかもなぁ、人間って本質はかわらないのだなぁとストーリを通して思いました。キャラデザに関しても、雅で高貴な雰囲気と十二単の衣装は残し、現代の少女漫画チックで親しみやすいです。お歯黒におしろいに、丸繭とか忠実にやられたら、それはそれでいいかもしれませんが、おそらく入り込めなかったと思います。ちゃんと平安時代の雅な雰囲気は残してます。雅っっぽいBGMと、控えめなアニメーション(絵巻をみているような感じ)
平安時代というと、みな自由でのほほんとしていて遊びほうけている感じがありましたが、全然そういうことはなくいろいろなことに縛られて苦労が多かったことがうかがえます。
しきたりや身分によって許されざる恋というのは、とても切なくたまらないものがあります。身分に縛られ、自由な恋愛も許されなかった当時の人たちの悲痛な叫びや、この世の不条理さみたいなどうしようもない感情が詰め込まれている歌もあって。
何も残せなかった人生、だけど歌は残ります。小野小町ら三人のやり取りは一番心にのこりました。
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