新海誠とバイオリン
新海誠作品の「雲の向こう、約束の場所。」大まかなあらすじとしては、北海道がまだ蝦夷と言われてたとき、その蝦夷には大きな塔が雲すらを突き抜ける程に高くそびえ立っていた。その塔に行くことをあこがれて共に飛行機を創作していた同級生のヒロキとタクヤ。そのクラスに転校してきた塔の創設者の娘であるサユリ。そのサユリとヒトキとタクヤはサユリを飛行機に乗せて塔まで連れて行くと約束をするが、それ以降サユリは姿を見せなくなってしまう。それでもその約束を果たそうと飛行機作りを続ける二人。いなくなった後でもサユリのことを思い続けて作り続けるというなんとも切ない恋愛話でもあります。この話のいいところとしては、やはり新海誠さん特有な切ない恋愛、またそれと共に風景の描写がとても美しいと言うこと。今回は、最後、飛行機にサユリを乗せてヒロキが塔まで連れて行くというシーンがありますがそのときの空の美しさや塔の神秘さを表しているその映像にもとても見とれてしまいます。また、蝦夷の近くということで雪の描写や線路の上をサユリが歩いているシーンにも青春時代を思い出させてくれるものがあります。そして、なんといっても今回は音楽にも力を入れているところも魅力に感じます。ヒロキがサユリが得意だったバイオリンを自分も弾けるように特訓して(ここもとても青春心がひかれていきます)サユリが昔弾いてた曲をヒロキが弾いたときのバイオリンの音色の美しさと言ったらとても言葉にしきれないほど惹かれていきます。
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