ひとつ屋根下に愛が溢れる家族の温かいストーリー - ひとつ屋根の下の感想

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ひとつ屋根の下

4.254.25
映像
3.50
脚本
4.25
キャスト
4.50
音楽
4.50
演出
3.75
感想数
2
観た人
13

ひとつ屋根下に愛が溢れる家族の温かいストーリー

4.54.5
映像
4.0
脚本
4.5
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
4.5

目次

とにかく出演者が凄すぎる柏木家の人々

”ひとつ屋根の下”と聞いて思い出されることといったら、柏木家の長男、【柏木達也】通称あんちゃんの笑顔です。顔をくしゃくしゃにして笑った顔はみんなを笑顔にしてくれました。当時の名作とも言えるこのドラマをこの世代の方で、知らない方はいないんじゃないかなと思うくらい有名な作品です。出演者がとても豪華な顔ぶれでした。江口洋介、福山雅治【柏木雅也】、酒井法子【柏木小雪】、いしだ壱成【柏木和也】、山本耕史【柏木文也】、大路恵美【柏木小梅】、この勢ぞろいは滅多に見られないでしょう。全員が主人公としてドラマに出演出来るであろう俳優たちです。この全員が一つのドラマに揃って出演するなんて夢のような作品です。この作品の続編”ひとつ屋根の下2”には、松たか子、安達祐美も出演しているのです。この頃はまだ松たか子について良く知りませんでした。まだ無名だった彼女は、この作品で大胆な入浴シーンやコスプレ姿も披露していてお宝映像となったと思います。後に木村拓哉と出演したドラマは大ヒットを記録しています。

当時月曜日9時に放送されていました。月9という言葉もこの作品があったからではないでしょうか。当たり前ですが、視聴率も良かったです。ストーリーも誰でも見やすく、家族みんなで一緒に見れるような温かい温もりのあるドラマだったと思います。誰にも好かれるであろうあんちゃんのキャラクターに惚れ込んでいました。そんな柏木家の中で様々な事件が起きていき、あんちゃんを中心に家族全員で解決していくという感動ドラマでした。笑いあり、涙ありの大作です。

主題歌【サボテンの花】が持つ優しいメロディーが耳から離れません

”ひとつ屋根の下”といえば、主題歌がかなり耳に残っています。優しく透き通った声と静かなメロディーが心を暖めてくれるような歌詞が大好きです。財津和夫のサボテンの花は、私の大好きな曲のひとつになりました。この曲を聞く度にあんちゃんの笑顔や小雪の優しい声、大きく口を開けて笑う和也、雅也の照れたような微笑み、文也の優しく笑う顔、小梅の可愛い笑い声、このドラマの全てのストーリーが浮かび上がってくるようです。あんちゃんが家族を守るという強い気持ちをこのメロディーがさらに盛り上げてくれるのです。本当にぴったりの曲だったと思います。このドラマが大成功したのも、この”サボテンの花”が素晴らしい曲で、柏木家のみんなが素晴らしい演技をしてくれたからだと感じました。ドラマには、主題歌の選曲も大事なのだということがこの作品を見ていて分かりました。出演者たちの涙のシーンでこの曲が流れるとすぐに感動して涙していた記憶があります。見ている人の心情を動かすことの出来る曲だと感じました。この曲が'ひとつ屋根の下2”でも使われているという事こそ、この曲の重要さを示しています。

互いに乗り越えていこうとする小梅と達也の心の傷

次女の小梅は高校生でした。セーラー服がとても似合っていて可愛かった印象があります。ある日、小梅が帰宅途中に見知らぬ男に襲われてしまうという衝撃的なシーンがありました。とても印象に残っています。明るくて元気な小梅が覆った傷はかなり深いものでした。体を震わせ怖いという思いの表れでした。小梅の元にあんちゃんが心配して駆け寄ろうとした時に、小梅が『こないで!』と叫ぶシーンが個人的に忘れられません。震えながらやっとの思いで声を出します。あんちゃんの事でさえ怖がり、近づいてくるあんちゃんを拒否するのです。それは初めて小梅があんちゃんを拒否した瞬間でした。小梅は涙し、あんちゃんも衝撃を受けて立ちすくむことしかできなかったのです。呆然とただ立ち、険しくて悲しい表情が、あんちゃんの苦しみを表現していました。その素晴らしい演技に関心していました。それから小梅の心に傷が出来てしまいますが、家族で支え合いながら一緒に必死になって乗り越えていこうとする家族の姿が印象的でした。

あんちゃんが家族に愛を伝えるための名言

達也といえば、沢山の名言ともいえる言葉があります。家族に愛を伝える時にいつも使われます。”心にダムはあるのかい?”広く大きな心を持とうというあんちゃんなりのセリフです。最初聞いた時は、何のことを言っているのかなと笑ってしまいました。あんちゃんは、本当に家族思いで素敵な兄だと思います。あんな兄がいる柏木家は幸せだろうなと思います。時には妹のために見合い話を考えてみたり、まるで親そのもののようです。両親を亡くしている柏木家は、あんちゃんがいることで強い絆を手に入れたと思います。親代わりともいえるあんちゃんの深い愛は、確かに家族に伝わりみんな心も体も成長していくでしょう。親のいないさみしさを味あわせないために、いつでも笑顔で笑っていて欲しいと願うあんちゃんは、心がとても綺麗で純粋なのだと思いました。柏木家の家族の形は、あんちゃんを中心に弟や妹に伝わり愛が溢れ出しています。

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他のレビュアーの感想・評価

昭和の家族愛ドラマ

昭和初期を代表する家族愛を描いたドラマだと感じます。今の社会では家族がバラバラになって子供たちが育つことはあまりないと思うのですが、昔は貧乏な家庭が多かった為、仕方なく親が子供を手放した事もあったんだろうと思います。そして現代社会は格差社会になっているので、もしかしたら今後柏木家のように、親が貧乏な為、子供を手放し育てる形が増えるかもしれないと思いました。ただ柏木家のように6人兄弟というのは今の社会では大家族となりますが、1人っ子や2人っ子が増えているので大家族が増える傾向はなさそうです。また最近の子はとてもドライで、他人に無関心で人見知りという傾向にあると思うので、あんちゃんのように離れ離れになった兄弟を集結させて同じ家に住むような、面倒な事を考える人はなかなかいないと思います。1番印象深かった話題としては、こうめがレイプをされ、兄弟みんなでレイプを乗り越えていった事です。とてもショッキ...この感想を読む

4.04.0
  • りりか123りりか123
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  • 596文字

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