特撮愛と郷土愛に満ちあふれた作品。 - 県立地球防衛軍の感想

世界の征服を九州の地方から企む材木問屋『電柱組』と、県立高校に設立された『地球防衛軍』との過激でアットホームな戦いを描くギャグ学園ドラマ。

地球防衛軍メンバーと同じ高校に通う悪の秘密結社の幹部バラダギ様が、あるときは健気、あるときは大雑把すぎるところがカワイイ。

どう考えても九州某大分県としか思えない地方ギャグと、ネーミングを始め細かい設定や出来事に特撮ネタをちりばめたストーリーは、｢これ、知らない人は絶対ついて来られないぞ。｣との心配をよそに、ドタバタ荒唐無稽な展開に、わりと特撮知らずの私でもついて行けたので、かなりの人は楽しく読めるんじゃね？
なにせ、メジャー月刊少年漫画雑誌(週刊少年サンデー増刊号)に連載されていたくらいだし。
よくぞこれを連載したなとも思うけど。

内容はホントに薄っぺら。でも、そこが安心して読める人には読める。むしろ私はそこを評価したい。
カオスな展開と意味フなキャラクターの登場に、ストーリーをきちんと追いたいタイプの読者にはちょっと辛いかも。
あと、知らない人に内容を説明するのは非常に難しい。

1986年にOVA化。主題歌は清志郎とCharという豪華さ。挿入歌の『かくれんぼ』は名曲。