美少女美奈子と悪魔の出会い - 悪魔の花嫁の感想

誰もが見惚れる美少女、美奈子とそんな美奈子に恋人を想いながらも惹かれていく悪魔ディモス。悪魔ディモスは恋人、ヴィーナスの身代わりにするために人間界に降り、ありとあらゆる手段を使い、美奈子をさらおうとします。まず読み始めて設定が分かったところで面白そう！魅力的な設定だと思いました。初めは美奈子を貶めようと罠を掛けるディモスなのですが、美奈子と接する度にディモスの心境が変わっていくのを感じました。作品の見所としてはディモスに負けまいとする美奈子の芯の強さ、ディモスの心境の変化、ヴィーナスがディモスに寄せる愛情でしょうか。その中でも私はディモスの心境の変化が印象に残っています。ヴィーナスを愛しながらも、身代わりとなるはずの美奈子のことをいつしか愛しく想ってしまうという描写がちょこちょこ出てきて、ディモスの中での葛藤が分かります。自分にとってどちらが大切なのか思い悩む程に美奈子の魅力にはまっていっているような...。罪悪感に襲われながらも美奈子をさらうことが出来ないのです。彼の悪魔で美奈子は人間。相容れない関係ですが、読み進めるうちにディモスから美奈子に向けての愛情を感じました。ディモスの恋の行方はどうなるのか、結末を早く知りたい！でもいつまでも二人のやり取りを見ていたい気もする、そんな作品です！