大人だってだっこしてほしいんだ!
単純に動物たちがママとぎゅっ!とだっこする絵本。
だけど、単純だからこそ絵の中にあふれかえってい る子どもたちの
「まま、ぱぱ、だいすきっ!!」
「ぎゅー!がだいすき!」
がモロダイレクトに伝わってきます。
子どもと読むことが多い絵本だから必然的に子どもとぎゅっ!となっていますが、肌と肌を合わせてふれあうのって大人でも安心するんですよね。
実は、抱っこはこどもよりも大人 のほうが欲しているのかもしれません。
その証拠に、無表情だったり冷たい表情で「ぎゅっ!」をしている親は描かれていません。
どれもこれも、優しくうれしそうなんですよね。
私の友人は出産祝いにこの絵本を渡したそうです。
でも、「子どもをぎゅっ!とするのと同じくらいママパパも2人でぎゅっ!ってすればいいのにね。」といっていました。
この絵本をみながらドサクサまぎれに大人もぎゅっ!ってすればいいんですよ。
恥ずかしいかな?ニヤニヤしてしまうかな?(笑)
笑顔ならばなんだっていいんです!
それだけで、子どもだってうれしいものなんですよ。
「ママとパパらぶらぶ~♪」ってみせつけてやるのもいいと思います。(笑)
最後 にお散歩しながらみんなのぎゅっ!をみてきたおさるが「ママー!」っていいながら全力でぎゅっ!!をするのは、やっぱり自分のテリトリーが最高!ってことなんでしょうね。
パパが子どもとママの取り合いをしたり、ママが子どもとパパの取り合いしてもいいんですよ。
だってその人が自分のテリトリーなんですから。
おさるのこどもにとってはママ。絵本をみている子どもたちには、自分のパパママ。それを読んであげるパパママは?
たまには、ぎゅっ!する側からされる側にもなりたくなる絵本ですよね。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)