”今”を感じられる自分と、タイトルに隠された切ない想い。 - いま、会いにゆきますの感想

映画とドラマによって伝えれた深い愛情。

最初に映画で、その後に放送されたドラマ版の”今、会いに行きます”は、日曜劇場として10回に分けられて放送されました。出演者も子供以外は違う俳優をつかっています。新しく加えられた出演者もいました。優しく爽やかなイメージを受ける、ミムラと成宮寛貴が見事に演じ切りました。映画よりも若い設定のため、ここから分かることは、2人は若くに結婚し出産を経験しているということです。18歳頃の出産になりますので、結構早い方です。病気により死んでしまいますが、結婚、出産を経験したことがせめてもの救いだったかもしれません。

早婚と聞いて、早婚の私が思うこと。

私自身どちらかといえば、結婚は早い方で、21歳で結婚し、出産しております。若くして結婚すると良いこともありますが、大変なことも沢山あります。ますは、世間の目が冷たいという事実です。私は大学生の時に結婚、出産をしているため特にまわりの目が気になることが多々ありました。その代わり、自分の家族は私にとても優しく協力的に接してくれました。やはりまわりの協力があってこそ成り立つ早婚ではないかと思います。しかも18歳で結婚となるとかなり早い方で、それこそ沢山の協力を得ての結婚、出産だったでしょう。病気になり早くに息子と旦那を残しこの世を去ってしまうわけですが、父子にとっては非常に悲しく切なく、どうしようもない気持ちでいっぱいだったと思います。早くに結婚したことに対して、自分を責めてしまったりしたかもしれません。ですが、これは現実のことに間違いはなく、現実を受け止めなくてはなりません。

私が良く言われたことは、早いうちに結婚して出産し育児が終われば他の人よりも早くに楽が出来るよということでした。友達が勉強したり夜に飲みに出かけたりしている間に、私は出産、育児に追われ、誘いをもらっても、小さな子供を置いて出かけることなで出来ず、気がついたら友達が少しづつ減っていきました。付き合いが悪いなど文句を言われたりもしました。自分は学生でしたが、まずは母という自覚があったので、友達がいなくなってしまうのは仕方ないと割り切っていました。ドラマの中にはこんな深いところまで話がないですが、私は、早婚と理解した際にこのように自分と比べながらこのドラマを見ていました。他にも沢山見所はあるだろうと言われてしまうかもしれませんが、その頃の私は学生、家事、育児の毎日に追われ、精神的にもいっぱいいっぱいでしたので、このドラマをこのような視点から見ていたのかもしれません。父子を残して亡くなってしまうわけですが、私には命があります。毎日辛く精神的にも結構ダメージを受けていて、育児ノイローゼにまでなり入院まで経験しました。でも自分には命があるじゃないかと自分に言い聞かせていました。父子を残して死ぬわけでもないではないかと心の中で葛藤していました。それを考えると、私が助けてもらったドラマは、このドラマに違いないと思いました。友達とも音信不通になるなかで、旦那は泊まりの仕事のため毎日家に帰ってくるわけでもなく、、だからと言って実家が近いわけもなく、県外だったので、私にはこの作品しかなかったと言っても過言ではないと感じています。

私のようにもし今育児で悩んでいる方がいたら是非見て欲しいドラマだと思っています。今は育児に辛い思いをなさっているかもしれません。でもじふはどん底ではないと、、。生きていて、旦那様やお子様の側にいる事が出来ると、、。このドラマを見て

助けられる人は絶対にいるのではないかと確信しています。

タイトル”今、会いにいきます”に込められた想いとは。

このタイトルは誰の言葉でしょうか。誰かの誰かへのメッセージであることは間違いないでしょう。会いにいきますということは、これから行くという意味ですが、絶対的なものかどうかと考えると、確かに今という言葉を聞くと絶対的な印象はします。しかし、疑り深い私からすると、何処と無く不安な予感がしてしまいます。例えば、”今から''とか”今すぐ”とか言われた方が絶対的な印象を受けます。”今から''といわれたら、今この時に会いにいきますという意味のように聞こえます。”今すぐ”と言われたら、今からすぐに会いにいきますという風に、確実的な印象を受けます。何故ただ、”今”だけにしたのでしょう。ここまで深く考えていなかったかもしれません。ですが、亡くなっている人の言葉、願いだったとしたらどうでしょうか。”今”会いにはいけない状況です。そんな人が、”今すぐ”や”今から”とは決して言えないでしょう。すぐに会いにはいけないし、今から会いにいくことも出来ない、そんな悲しく切ない感情かこのタイトルには込められているのではないかと思います。タイトルにある言葉は、既に亡くなっている方からの強い願い、切ないメッセージではないかと推測します。

今私たちが普通に過ごしている日常生活の中で、その普通をしたくても出来ない人、普通の事を羨ましく思っている人がいる事を、私たちは決して忘れてはいけないと思います。