小説を読んでいるよう
心に闇を抱えた少女と売れっ子小説家の純愛ストーリー。
前半は割と爽やかな純愛物語として話が進むけれど、後半はまぁ暗い!笑
主人公の恋する相手が、もう本当にDQNか!ってくらい泥沼に浸るかのような闇を抱えていて、色んな意味で痛々しい…!
良い大人が、過去のトラウマに引きずられ過ぎでしょ!と思ってしまうほど。
それに対して主人公の蝶子は、同じようにトラウマを抱えているけれど、京を反面教師にしているかのごとく中身が強くなっていく。
この蝶子がらとにかく意地らしい!
天然なところがあるせいかもしれないけれど素直だから、京から嫌味ともとれる言葉に対して、言われるままに家事をこなし、荒れ放題の庭を花でいっぱいにする程にガーデニングの腕をあげる。
もう娘通り越して孫のように可愛い!
近所のおじいちゃん達が、蝶子ちゃんファンクラブを作る気持ちが分かる!笑
全体の流れが、小説家との恋をテーマにしているからか、セリフひとつひとつが情緒に溢れていて、小説を読んでいるかのようなストーリー構成になっている。
少女マンガに限らず、こんなに文章にもこだわりを感じられる作品は珍しいと思う。
カラーイラストも四季折々の花がいっぱいで本当に綺麗。
結末は正直、ドロドロしたクライマックスからあっさり抜け出した感も否めない、若干強引な終わり方な気がしたけれど。
その分、続編とかをぜひ見てみたいと思える終わり方になっている。
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