ぐだぐだ、時々ものすごく友情
高校生のボッスン率いるSKET団が個性的な登場人物たちの依頼を受けて、助っ人をする物語。
基本的にはのほほんとしたギャグだが、ツッコミやボケがなかなか秀逸である。
キャラクター構成や人物相関図も魅力的で、メインの3人だけでなく依頼人である生徒や教師にも注目すると非常に面白い。特にライバルとなる生徒会とSKET団との対決ややり取りがコミカルで笑える。
個人的には、後に生徒会長となる椿がSKET団リーダーのボッスンと双子の兄弟だった、というギャグアニメにはなかなかない設定がお気に入りだ。内容としては暗く、重くなりがちなテーマだが、この作品ではそれを二人が兄弟であり、ライバルであるという関係性に昇華し、感動の涙までも誘ってくるのである。
また、最終話近くで、SKET団メンバーのブレイン(直接人とコミュニケーションをとれず、PCの音声機能で会話をするキャラ)が他のメンバー2人に話しかけるシーンも泣ける。これもギャグアニメにしては異例の、非常に重たい過去があってのキャラクターで、そこに笑いの要素はなくなってしまうのだが、それを踏まえた上でこのシーンを見ると号泣必至である。
基本はグダグダギャグコメディ、でも芯はなかなかに組み込まれている作品で、友情の大切さを教えてくれる作品だ。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)