全体の評価が高い文句なしアニメ
キャラクターと声優
原作を忠実に描いたことで、キャラクターの可愛さはそのまま残っています。
そして声優がどのキャラクターもぴったりなんですね!
それどころか何人かはキャラクターの性格をそのまま現したような声優さんもいます。
まず主人公・凛々蝶は、悪態をついてしまう癖がありましたが、そのあと公開で落ち込んでしまうことから
ただのツンデレではなく、新ジャンル「ツンしゅん」が生まれました。
声優が若いこともあり、可愛いが高すぎず強い声はとてもピッタリだと言えます。
鬼の先祖返りということで、和装が似合うよう黒髪ぱっつんロングなので
変化時には、典型的な和装と角に加え華奢な体ながら良い肉つきの太ももを強調するニーハイソックスが
とても魅力的に見えたのもみなさんも良く覚えていると思います。
次に、凛々蝶のSSである双熾ですが
ここまでストレートなストーカーがいるアニメは他にないのでは?と思うほど
ピュアブラックを活かされているキャラクターだと思います。
もらったものを防腐までするなど過度な面が多く見えますが、それはギャグとして扱われていてとても面白いです。
執事っぽい仕事であるため、イメージ的には小野大輔が出てきますが、
低すぎない声の中村悠一さんが担当することで、重圧感の無いキャラクターになっています。
また女体化の際には、沢城みゆきさんを使っているのも、大人の女性らしさとボーイッシュな感じで
上手く双熾を表現しています。
反ノ塚は、高校生に見えない老け顔と大きい体で怖いお兄さんに見えますが
それを裏切る典型的な脱力系という最大のギャップがあります。
マンション内にいるキャラクターの中では変化した一反木綿でいることが多いですが
普通の一反木綿は白であるのに対し、肌の色からか黒い一反木綿になっています。
声優も体が大きいながらも脱力系であることが有名な細谷さんであって
低い声、でもはっきり大きい声を出すことが無いキャラクターにとても合っていると言えます。
反ノ塚のSSである雪小路でも同じで、変態的に女性好きだけど頼れる姉キャラであるところが
声優とキャラクターがうまく合っています。
そして印象が一番強いと言ってもいいキャラクターの蜻蛉は
ベテラン声優の杉田さんが担当していますが、いままで演じたキャラに多いパターンで、
すんなりと受け入れることが出来たと思います。
カルタは脱力系の少女でありながら、実はがしゃどくろで、可愛さを変化時に出してないのがまた良いです。
声優は花澤さんということでだいぶ高くて可愛らしいですが、凛々蝶とのバランスがとてもよくとれています。
不良=強いというイメージから自らを不良だという真面目な渡狸は、ギャグ担当であるように見えますが
きちんと自分を持っている重要キャラクターです。
声優も男性にしては高い声で少年に定評のある江口さんが担当していることで、魅力を引き出しています。
ミステリアスでそれを表に出さない残夏は、普段の明るさで誤魔化していますが、
明るさを表現するテンションの高い話し方は宮野さんが本当にぴったりです!!
真面目に話す低い声も上手くできるのがまた良いです。
キャラクターソング
このアニメの特徴とも言えるのが、エンディングテーマにキャラクターソングを使用しているところ。
このキャラクターソングが全部キャラクターの魅力をそのまま引き出した素敵な出来になっているんですね!!
まず双熾「楽園のPhotograph」は、一言でいえば爽やかなストーカーソングです。
裏表ない純粋な凛々蝶への忠誠愛が見事に表現されています。
しょっぱなからギャグでしかない良曲にはまった人も多いのではないでしょうか?
凛々蝶の「君は」では、双熾と打ち解けた後の曲であることから
静かに始まったイントロに、信頼を歌詞にしたバラードかと思いきや
「君は少し変質的で」と素直な気持ちで始まり、最後までこのテンションで、曲調とのギャップが激しい歌詞でした。
「one way」では、残夏が歌い、渡狸がセリフと言う一応デュエットの曲ですが、実はキャラクターソングの中で一番深い曲になっています。
歌詞だけを見るとただのいい曲ですが、実はここに残夏の裏の感情が含まれていて、
それを渡狸が「なにを!?」等ツッコミを入れていますが、全部残夏から渡狸への気持ちであることを
残夏の思惑通り渡狸が気づいていないのがまたぐっと来たことでしょう。
キャラクター同様、インパクトが断然あるといえる蜻蛉の「SM判定フォーラム」は
落ち着いた和風ソングかと思いきや、蜻蛉の普段のテンション、台詞をそのまま曲にしたような形で
スタッフやキャストの名前の後に(S)(M)と判定がされていたのも特徴的すぎて印象に残っているのではありませんか?
カルタの「sweets parade」は食欲旺盛なカルタの好奇心と可愛らしさと渡狸への友愛が
花澤さんが歌っていることで引き出されていて、何より言葉遊びのうまい曲だったため、頭から離れず口ずさむ人も多かったのではないでしょうか。
最後に発表された反ノ塚と雪小路のデュエットソングは今までの曲のネタ感はなんだったんだと言ってしまいそうなほど
まともな曲で、お互いがお互いを信頼し合っている関係であることを綺麗にまとめている曲でした。
本編では信頼し合っているとはっきりわかる決定的なシーンがあまりなかったため、曲で上手くプラスされていました。
ストーリー
テンポが良く、キャラクターも個性的でストーリーが頭に入りやすい作品ということで人気も出たのだと思います。
1クールしかありませんでしたが、うまく原作の内容がまとまっていて、最後も納得のいく綺麗な終わり方でしたよね。
実際原作ではこのあと更に深くシリアスになっているので、このアニメが好きな人は原作に踏み込んでみてもいいかもしれません。
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