ジャコについてとドラゴンボールの世界との関連性
ジャコの戦闘力
ジャコは地球に送り込まれた幼児サイヤ人のカカロットこと孫悟空を倒すために先に地球に来たわけだが、いったいジャコはどれほどの実力を持っているのだろうか。
ジャコはサイヤ人でも子供なら勝てるといっていた。それは嘘ではないと思う。しかしそれはあくまで普通は、である。サイヤ人には大猿になることができ、大猿になると戦闘力が10倍にも跳ね上がる。もちろん大猿にはいつでもなることができるわけではなく、満月の夜のみであるため、タイミングが重要である。問題なのはそのことをジャコが知っているかということだ。知っているならばその一夜だけ避ければいいのだが、知らなかった場合が問題だ。もちろんそうかなり限られたタイミングであるため、そのタイミングに当たる可能性は低いが、リスクが決してないというわけでもない。
おそらくこの大猿のことをジャコが触れてはいないので、知らないかもしくは知っていても勝てないかだと思う。さらにサイヤ人には銀河パトロールでさえ太刀打ちできないといっているわけだから、おそらく子供のサイヤ人よりは強いといっても圧倒的にというわけではなく、おそらく勝てるだろうくらいの感覚であると思う。
そして銀河パトロールの中でジャコの実力は一番下であると思われる。銀河王がたいして重要じゃないといっている地球を任せたのでおそらくそれは間違いないだろう。上との差がどれほどかわからないが、太刀打ちできないとなっているので、一番下であろうジャコが子供とはいえ大猿に勝つことは想像しづらい。
銀河パトロールの存在意義
銀河パトロールは銀河の平和を守るための組織だが、実際問題本当に銀河を守れているのだろうか。
銀河パトロールの科学技術はかなり高レベルのはずである。地球と惑星ベジータ、銀河パトロール本部がどれほどの位置関係にあるかわからないが発射を確認してからでも三日前に銀河のはずれの地球に到着できるぐらいだから少なくともサイヤ人やフリーザたちと同等かそれ以上の科学技術であるのは間違いない。だが、全38人とかなり少人数、小規模の組織であることも伺える。サイヤ人ですら当時数千人あまりいるとされ、さらにサイヤ人以外のフリーザの部下たちもサイヤ人と同等かそれ以上の力を持っている者もいる。明らかに人数不足であることは間違いない。サイヤ人に太刀打ちできないとなっているか、さらにこのフリーザ軍もいるとなると、もはや銀河パトロールがかなう可能性はゼロに近い。サイヤ人に勝てない、フリーザ軍に勝てないでいったいどうやって銀河を守るのか疑問である。
もちろんフリーザ軍以外にも平和を脅かす存在はいないとは限らないが、しかしそれでもフリーザ軍から星を守るためにはせめて対抗できるぐらいの実力や人数が必要になってくるだろう。ジャコが隊員に募集した時は、定員5名で志願者は9名だったとあった。さらに銀河パトロールのマークは憧れであり悪人には恐れでもあるといっていたが、これはおそらくジャコが勝手に思い込んでいるだけではないかと思う。
つまり銀河では銀河パトロールはあまり重要視されていないのではないかと思う。バータックは銀河パトロールのことを知っていて地球に飛び立った息子のカカロットに気をつけろと言っていたがあくまで悟空が子供であり、地球で脅威になるものはないし、追ってくる可能性があるのが銀河パトロールぐらいだろうということでいったと思われる。もしかしたらフリーザ軍に勝てるわけがないとして志願者が少ないのかもしれない。
ドラゴンボールとのつながり
この銀河パトロールはドラゴンボールの前日談にあたる物語であり、最後にはドラゴンボール-が掲載されているように、ドラゴンボールとのつながりがいくつもある。ジャコが倒しに来たのは悟空であることが最後に判明したり、ブルマが出てきたり、とドラゴンボールの主要登場人物が登場しているほか、悟空の母親も初登場したが、注目するのはドラゴンボール-に登場したラディッツであり詳しく見ていこうと思う。
ラディッツはドラゴンボールで俺ともう一人はよその星を攻めていて助かった。とあったがそのパートナーはナッパではなくベジータであったことが判明した。さらにラディッツはドラゴンボールで地球にやってきたとき、悟空に対して地球の人間を絶滅するために送り込まれたと言っていた。しかし悟空とラディッツの父親であるバータックはフリーザの企みを予感し、その企みから逃がすために悟空を地球に避難させるために送っていた。つまりラディッツの言っていた絶滅させるために地球に送ったといっていたのは嘘ということになる。ラディッツは惑星ベジータが隕石の衝突によって消滅したと思い込んでいた。つまりバータックから悟空のことについて聞いた可能性は低いということだ。隕石の衝突同様、フリーザから嘘の情報を聞かされた可能性もあるが、ナメック星でフリーザは悟空の存在を知らなかったのでその可能性はない。つまりこの使命は銀河パトロールが、飛行隊が発射=星の住人を滅ぼしに行ったと思ったようにラディッツも悟空が地球の人間を絶滅させるために送られたと勝手な推測で勘違いしていたと思われる。送り主の父親が死に、悟空の記憶もないとなると無理もないことかもしれない。
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