真珠の耳飾りの少女 - 真珠の耳飾りの少女の感想

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真珠の耳飾りの少女

3.53.5
映像
4.0
脚本
3.0
キャスト
4.5
音楽
4.0
演出
3.0

この映画は画家フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」と言う作品のある一説を描いたドラマであるが、とにかくスカーレットヨハンソンの雰囲気が、本当のモデルと重なってしまうほどピッタリの雰囲気を醸し出していた。

スカーレットヨハンソンがこんなにおとなしい役をやること自体、私にとっては珍しく思えたことだったので観てみたが、本当に彼女の芯の強さ、綺麗さにうっとりしてしまう。

また、フェルメールと少女が一緒に絵の具を作るシーン(当時は絵の具を手作りで作っていたということにもおどろいた)では、作り上げられた一つ一つの絵の具の色が鮮明な色合いで、また、フェルメールが描く絵も魅力的で、映像の美しさに感動した。

フェルメールに少女が惹かれた理由としては、少女は元々芸術が好きだったからだと思う。冒頭で自身の父親から、絵が描かれた陶器の板を貰い、それをフェルメールの家に出稼ぎに行ってからも大切にしていたことから、この少女は芸術に興味を持っているのだなと伝わってきた。

また、フェルメールに「雲は何色だと思う?」と聞かれた際には、「白、、、グレー、青、それと黄色」と色彩能力にも優れていたことから、もし彼女がお金持ちならば絵画を描いていただろうに、と悔しい気持ちになる。そんな才能豊かな彼女にフェルメールも惹かれて行くのだが、、、やはりその恋は成就することはない。

どこか寂しげで淡々と進んでいく映画だが、スカーレットヨハンソンの綺麗さや、映像の美しさで十分彩りは添えられていたように感じる。

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