生きるということはどういうことなのか
ロボットだと自覚しているのに食欲がわき、食物はただ何の栄養にもならずに廃棄されるとわかっていながら食べなければならない、そのジャックの苦しみがすごく胸に響きました。
日本も裕福な国と言われていて、食べ物を粗末にしていることが多いと思います。
「食べる」=「生きる」ということは誰かの犠牲の上になりたっているということを改めて思い知らされました。
ルビィのように、「食べる」ことは「命をいただく」ということなんだと、毎日毎食感謝しなくては…。
今の若い人たち?や子供たちにも読んでもらいたいなーと思います。
ジャックの過去の一面が見られる作品だし、ジャックシリーズの中でも特に好きです。
ジャックが悲しい過去を引きずりながら一人で森に入って捜索しているシーンはなんだかかっこいいです。
ルビィが惚れてしまうのもムリはない…なんて思ってしまいました。
ジャックが過去の傷と一緒に孤独に生きている、というのがよく描かれているからだと思います。
ルビィとの別れによってジャックの悲しさはまた増えてしまうのですが、だからこそますますジャックはかっこよくなっていくんだなぁと思いました。
改造して食べ物を食べなくてよくなって、少し気持ちが軽くなったものの、やはり悲しげなジャックがステキでした。
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