心から「神はじ」の世界で生きたい! - 神様はじめましたの感想

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神様はじめました

3.753.75
画力
4.00
ストーリー
3.75
キャラクター
3.50
設定
3.25
演出
3.00
感想数
2
読んだ人
2

心から「神はじ」の世界で生きたい!

5.05.0
画力
4.0
ストーリー
5.0
キャラクター
4.0
設定
4.0
演出
3.5

主人公の奈々生ちゃんは貧乏だけど健気に生きている高校生!...でした。

金遣いが荒い父親のせいである日、住む家を失ってしまいます。行く場所がなく途方にくれる奈々生ちゃんの前に突如現れた謎の男性。手渡された謎の地図と、額に施された謎の印。その地図の場所に行くと...なんと神様に!

地図の場所、廃れた神社に住んでいたのは神使の巴衛、鬼火童子の鬼切・虎徹。謎の男性、ミカゲはこの地の土地神だったのです。そして奈々生ちゃんはミカゲから土地神の証を譲られたのでした。

廃れて参拝客もいない神社で、奈々生ちゃんのドタバタ神様業が始まりました。

最初のころは奈々生ちゃんに冷たかった巴衛も、奈々生ちゃんの前向きで明るい姿を見て態度が変わって行きます。神使であるからと奈々生ちゃんを守る巴衛。次第に巴衛の意思で奈々生ちゃんを守るようになり...きゅんきゅんします!(笑)

奈々生ちゃんの周りを固めるもう1人の神使、瑞希や同級生の天狗、鞍馬くん。彼らと巴衛の奈々生争奪戦にはいつもにやにや!1人だった奈々生ちゃんに訪れたドタバタで愛しい日常。読んでいて私もこの世界に行きたい!と強く願ってしまうお話です。

また、この話は最新巻に進むにつれて過去のお話が効いてくる、何度も通して読み返したくなるものです。奈々生ちゃんと巴衛の出会いはまさに運命。何百年もの時を経て、奈々生ちゃんを見つけた巴衛。巴衛と奈々生ちゃんの甘い日々は始まったばかりです!今後の展開が心から楽しみです。

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テーマ性

人の身でありながら縁結びの神となり奮闘する主人公の恋愛やら何やらが起きる物語。主人公に神としての役目を与えた先代の神は、主人公が人だからこそ出来る・理解出来ることがあり、それが主人公の強みであると物語中に言ったのが非常に印象に残っている。神話などで語られる神とは日本だけでなく世界のどの国でも大体気まぐれで人とは感性が異なっています。つまり根本的に神が人をきちんと理解することはない(恐らくするつもりもない)のだと世のほとんどの人は前提としており、そのため神と人をテーマにした漫画の多くでこの問題は取り上げられています。上記の台詞はそんな問題にしっかりと触れたもので、絶対の正解のないこの問題に作者がどんな答えを提示するのか非常に期待しました。その後、主人公が(私情混じりながらも)人と妖怪のカップルを応援する時や、そのカップルに横槍を入れる妖怪に(成り行き上)思い遣りを教える時に「人の身であり...この感想を読む

2.52.5
  • 石松時雨石松時雨
  • 70view
  • 789文字

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