女物でも男物でも 似合えば何でもいいなぁって今見て思ったの それ 君には似合ってるよ
有川洋一
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花のみぞ知るは、大洋図書の「ミリオンコミックス CRAFT SERIES」から発売されている、宝井理人の漫画作品である。男性二人の恋を描いた、いわゆるボーイズラブものとなっている。単行本は全3巻。 法学部に通う学生の有川洋一は、成績優秀で好奇心旺盛、素直な性格の持ち主である。そんな有川洋一はある日大学の構内で、またある日は夕方の駅で、御崎詔太という人物と出会う。御崎詔太は研究熱心で真面目な農学部生であり、周囲から浮いたような雰囲気のある人間だった。落ち着いたように見えてすぐ転びそうになるというギャップなどに惹かれ、有川洋一は御崎詔太に興味を持つ。2人の距離は徐々に近づいていき、やがて恋に落ちていく物語である。 淡く透明感のある雰囲気を持っており、繊細に描き込まれた心理描写に、魅力あるキャラクター達が揃っていて、評価が高い作品となっている。その人気のためドラマCDも製作されており、ファンをより一層楽しませている。
bl界で人気急上昇中の宝井先生の作品の「花のみぞ知る」の魅力をたっぷりと引き出していきたいと思います。宝井先生の作品の魅力として一番初めにあがるものはやはり”繊細で綺麗な絵”でしょう。第一印象はやはり大事です。綺麗なタッチの表紙に惹かれてこちらの作品を手に取った方が多いのではないのでしょうか。絵の繊細さはもちろん登場人物の心情も事細かに描かれているため読者も感情輸入しやすいです。二人の主人公は言ってしまえば間逆の性格です。有川は社交的で明るい性格、御崎は人付き合いが苦手でクール。こんなふたりがお互いに惹かれあっていく描写が心をくすぐられます。筆者が惹きつけられたのは、有川です。彼は男女問わず人気で人当たりもよいんですが何事にもあまり執着しない様子が作中から伝わっています。彼女にもとても紳士的なんですが、熱が感じられない。そのことに彼女も気づいていましたね。有川を好きでよく観察している人に...この感想を読む
愛に溢れていて、しかしどこか儚げで切ないボーイズラブの世界。現在、社会では同性愛が認められつつありますが、やはり同性同士の愛は困難が付き物だと思います。駅で出会った有川くんと御崎くん。2人は大学で再会します。大学で御崎くんの噂を聞き、御崎くんが気になる有川くん。明るくて細やかな気配りができる有川くんに惹かれていく御崎くん。この物語はらそんな2人の恋のお話です。御崎くんは有川くんとは別の男性を想っていました。しかし、その男性に裏切られ、有川くんへの恋心に臆病になってしまいます。そこに、持ち前の明るさで踏み込んでいく有川くん。一歩引いてしまう御崎くんと、そんな御崎くんを安心させるように近づいていく有川くん。2人の関係性を思うと涙が溢れます。恋人になった2人の世界は優しくて、だけど儚くて切ない。これからのことがわからない愛だから、確実なものが得られない同性愛だから。不安を抱える御崎くんと、考え続...この感想を読む
宝井先生の作品はとても繊細で綺麗です。絵だけではなく、話も素敵です。名前も存在も知らない同学年の有川と御崎。二度出会いお互いを知っていくうちに、有川は御崎が気になってしまいついに大学内で「君の事がすごく好きなんだ」と告白しちゃいます。それはしかし、恋愛感情での好きではなく夢にまで出てしまうほど気になっているという意味だったのですがある意味それがきっかけで二人の仲が縮まっていきます。有川は法学部所属ですが、縁があって御崎のいる研究室にお手伝いにいきます。そうしてさらに仲良く?なっていくのですが…御崎にはある人物が絡んで邪魔をし、そして有川にも彼女がいて…。障害は多ければ多いほど萌えますが、御崎にとってこれは決着つけなければいけない大きなハードルでした。
よみがな:ありかわよういち 生年月日:2月12日 年齢(作品時):大学3年生 性別:男 住まい:一人暮らし 所属:法学部
よみがな:みさきしょうた 生年月日:4月21日 年齢(作品時):大学3年生 性別:男 住まい:東金の祖父の家 所属:農学部 植物分子生理学研究所
有川洋一
大学構内で御崎が運んでいる植物を倒してしまい、それを偶然見かけた有川が拾う手伝いをする流れで、偶然見えた御崎の首にかけられたネックレスを見て有川が口にしたセリフ。 ゲイであった御崎にとっては過去のこともあり性別自体をコンプレックスに思っていた節があったが、有川は初対面ながらに平然と似合ってると言ってのけ警戒心の強い御崎にお礼を言わせた。