美しさとは
美容外科、いわゆる整形をするクリニックが舞台のお話ですね。
整形の経験はもちろん、そういったクリニックに行ったことがなく、知人にも経験者がなく、バラエティ番組の特集などで見聞きした程度の印象しかもたない私でも、世界観に入り込みやすく楽しめました。
美容整形といえば女性のイメージですが、この主人公は男性であったことは、意表がつかれた感じがしました。
しかし主人公岸峯太郎のキャラはなんとなく弱いように感じたのは残念です。
単純に美しくなりたいというだけではなく、なぜ美しくありたいのかを考えさせられ、主人公と同じように「美容整形」というものの価値観を考え直すいい機会になりました。
また、そんな美容外科のシーン以外の、峯太郎と同居人の黒崎裕との複雑な関係にソワソワしたり、峯太郎と一緒にクリニックに努める市井睦の複雑な家庭環境をわが身に置き換えてハラハラしたりもあり、それなりに楽しめました。
全体的には特に続きが見たくて我慢できなくなるような大きな山も谷もない印象でしたが、キャスティングが良いと感じました。
稲森いずみさんは、最近はこの手の雰囲気の役が多い気がして、ありきたりだと感じる面もありながらも、安心してストーリーを見続け観られるのはこの役あってこそなのかなとも思います。
北乃きいちゃんは、難しい役柄に思ったけど、彼女の雰囲気、私が感じる印象とあっていたので、はまり役かなとも思います。
三浦翔平くんが大好きなのですが、あまり良い性格の役じゃなかったかな、と思います。
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