社会派、描写の美しさはピカイチ! - 高校教師の感想

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ドラマレビュー数 1,147件

高校教師

4.434.43
映像
3.83
脚本
4.43
キャスト
4.33
音楽
4.30
演出
4.20
感想数
3
観た人
9

社会派、描写の美しさはピカイチ!

4.54.5
映像
3.5
脚本
4.5
キャスト
5.0
音楽
4.0
演出
4.5

1993年放送のTBSドラマ「高校教師」は、当初、観月ありささんに主演のオファーを出したけれども、内容が「過激」であったために、観月さんが辞退したといわれるほどのドラマです。

近親相姦、同性愛、浮気、不倫、教師と生徒の愛、強姦・・

確かにかなり内容は濃く、野島ドラマの中でもかなり濃厚なものでしょう。

過激なものは後にも先にも多くありますが、このドラマが特に注目されたのは、当時タブーとされていた近親相姦や同性愛などを描いたことも大いにありますが、私は描写の美しさにあると思います。

というのも、強姦や近親相姦などの耳にするだけで生々しく忌むものの場面を一切描かず、前後の様子、表情などだけで表現しています。主人公繭(高校2年生の女子高生:桜井幸子さん)と、その父親の耕介(芸術家:峰岸徹さん)が近親相姦に及ぶシーンは、場面をあらわさず、繭が、うつ伏せで父のアトリエのベッドの上で横になり、彼女の腰の部分に白い布がかけてあるシーンで、さらに、それを、繭の担任教師の羽村(真田広之さん)が見て、驚愕の表情を浮かべる、ただそれだけの描写で、近親相姦、禁断の愛を非常にうまく表現しています。

加えて、森田童子の挿入歌、エンディングもちょっとした古さが哀愁を漂わせ、繭と羽村が回をおうごとに破滅へと向かっていることを視聴者に訴えかけています。

最終回のエンディングは、羽村と繭が、ローカル電車の車内で、手を握りながら、動かないシーンで終わります。

二人の結末は、見る者の判断に任される最後です。

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他のレビュアーの感想・評価

高校時代

どんぴしゃの高校生の頃にどはまりしたドラマです。今見返しても衝撃的な作品だと思います。教師と生徒の恋愛・同性愛・強姦・近親相姦・自殺・・ 現代ではきっと放送できないんじゃないかと思われるくらいのテーマが盛りだくさん。キャストも主題歌もどれをとっても文句なし!森田童子「ぼくたちの失敗」を思い出すと当時の記憶が鮮明に思い出されます! 高校生の櫻井幸子さんがとても初々しく、教師役の真田広之さんもなぜうちの学校にはこんな先生いないんだよお!?っていうくらいかっこいい!こんな先生いたら授業どころじゃないんだろうけど(笑) 強姦されてしまう生徒に持田真樹さん。今どうしているんだろう・・?(笑)強姦する教師に京本政樹さん・・本当に怖かった。娘と関係をもってしまう父親役に峰岸徹さん。怪しげな彫刻に囲まれたあやしげな部屋。全てが怪しい雰囲気のままドラマが進んでぐいぐい引き込まれてしまった。最終話の解釈も人によ...この感想を読む

4.04.0
  • よっしーよっしー
  • 531view
  • 555文字

過激ドラマ

30代の今、この作品を観たのは恐らく10代で小学生だった記憶。先生と生徒の単なる恋愛物語では無かった。まだまだ幼い自分には少々過激で、親と一緒に観ていたけれど複雑なシーン(レイブされているところなど)はどんな態度でいればよいかわからなかった(笑)画家の実の父親の前で、裸になってモデルをしているところを好きな先生に見られてしまう、シーン。実はあの頃にはどんな意味かいまいちわかりにくかったけれど、よくよく考えるとあれは実の父親に性的な扱いを受けていたのかな?と考えられる内容だ。自分がそんなことをされたならば、誰かに打ち明けるのも恥ずかしさや悔しさなどがあってできない。様々な感情が整理しきれず、壊れてしまうと思う。ましてやそれを大好きな相手に見られてしまうなんて。絶望しかない。そこで救ってくれる相手ならば本物の愛なんだろうな。そんな王子様が現実的にはいない。何年も前のドラマなのに、それぞれのシー...この感想を読む

4.84.8
  • 自称晴れ女自称晴れ女
  • 242view
  • 547文字

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