過激ドラマ
30代の今、この作品を観たのは恐らく10代で小学生だった記憶。
先生と生徒の単なる恋愛物語では無かった。まだまだ幼い自分には少々過激で、親と一緒に観ていたけれど複雑なシーン(レイブされているところなど)はどんな態度でいればよいかわからなかった(笑)
画家の実の父親の前で、裸になってモデルをしているところを好きな先生に見られてしまう、シーン。
実はあの頃にはどんな意味かいまいちわかりにくかったけれど、よくよく考えるとあれは実の父親に性的な扱いを受けていたのかな?と考えられる内容だ。
自分がそんなことをされたならば、誰かに打ち明けるのも恥ずかしさや悔しさなどがあってできない。様々な感情が整理しきれず、壊れてしまうと思う。
ましてやそれを大好きな相手に見られてしまうなんて。絶望しかない。
そこで救ってくれる相手ならば本物の愛なんだろうな。そんな王子様が現実的にはいない。
何年も前のドラマなのに、それぞれのシーンが色濃く残っているのは、それほどまでに作品の完成度が高いからだ。また初回からじっくり観たいと心から思うし、大人になってから観るとまた一味違う話に感じるかもしれない。
現代における先生と生徒の恋愛がドラマ化されるとすると、恐らくこんな甘酸っぱさや、人間の本質的な部分が描かれることはない気がする。- あなたも感想を書いてみませんか?
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